1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 映画

「ぼくのお日さま」奥山大史監督×池松壮亮×越山敬達×中西希亜良がカンヌで語った、忘れ得ぬ体験【オフショット多数】

映画.com / 2024年7月22日 12時0分

――池松さんにとって、奥山監督の印象はどのようなものでしたか。

 池松「僕は『僕はイエス様が嫌い』を拝見してから、ずっと気になっていました。その後たまたまレストランですれ違ってご挨拶したのが初めましてでした。その後も奥山さんの作った広告やミュージックビデオを拝見するたびにとても感動していました。それで以前、ある企画の話があったときに、プロデューサーから『これからの監督とやりたいが誰かいないか』と訊かれ、数日考え込んで奥山さんしか浮かばず、奥山さんにその企画を持って会いにいったんです。結局それはうまくいかなかったんですが、そうこうしながら奥山さんが監督を務めるエルメスのドキュメンタリーに出演させて頂いて。そこで初めて奥山さんとの共同作業を経験しました。そこから対話していく中でこの映画のお話を頂き、合流させてもらって、という流れでした」

――奥山さんの作り出す世界観に惹かれていらしたのですか。

 池松「世界観とずば抜けた技術、作品の奥に見える人柄とセンス、すべてに魅力を感じていました。早く2作目が観たいと思っていましたし、もし何かコラボレーションできる機会があれば、同じ方向を向いて作品づくりができるのではないかと勝手に感じていました。ドキュメンタリーのときに、対話しながらでも即興でもとても良いセッションができる感触があって、これまで思っていたことが確信に変わりました。同時に奥山さんのカメラで切り取る能力にも、とても驚きました。奥山さんは自分でカメラも回されるので、俳優にとっては監督のフォーカスが自分たちに直接向いていることを感じられ、それは演じる側にとても大きな作用を生んでいると思います。それに目と耳が素晴らしくいいと感じます。視点や、見たものに対する反応、音に対する感度。画、被写体、光、音、環境に対してすべて丁寧に繊細に受け入れているように感じました」

――越山さんと中西さんにとって、監督にお会いした印象はどのようなものでしたか。

 越山「オーディションで初めてお会いしたときに、心の豊かな方だなという感じがしました。この監督はきっと優しいんだろうという印象を持ちましたね(笑)」

 奥山「僕もぴっとくるものがありました。スケートが上手いと書いてあるのに、実際に訊いたらちょっと恥ずかしそうに答えたのが、タクヤのイメージに近いなと思えました。あとで滑っているビデオを送ってもらったら結構上手いので、もっとアピールしてもいいのにと(笑)。その後何回かオーディションに来てもらったときも、お芝居にはまっすぐ取り組みながらも、受かろうとがつがつしていない感じがしてよかったです(笑)」

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください