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【50歳記念インタビュー】井浦新が語り尽くす、俳優デビューから現在までの25年間

映画.com / 2024年9月15日 11時0分

■「50歳にして写真集を出したいなと思っているんです」

 生き生きと「文化人類学的な芝居のアプローチ」について語る井浦だが、50歳として過ごす本日以降、明確な原動力になるようなことの存在を問うと、ブレずに「やはり作品を届けるということ。届けた先からいただいたものが原動力になっています」と語る。そして、意外な展望も明かしてくれた。

 「50歳にして写真集を出したいなと思っているんです。僕が撮るんじゃなくて、映っているほうです。20〜40代では概念になかったし、むしろ嫌だった。いまも嫌な気持ちもあるのですが、そういうことも楽しんでやってみたら? と自分で押し殺していた心の扉を開けてくれたのも、舞台挨拶が気づかせてくれたこと。

 あとは、特に変わっていません。これまで出会ってきた大切な監督たち、家族、仲間。それらは根源的なところにありますが、僕のエンジンになっている。これから突き進むなかで、50年間使ってきたエンジンがどこまで動くのか、どんな音になっていくのか分からない。でも、使い続けてきたからこそ味わいのある音を奏でてくれるかもしれませんしね」

■新たに芽生えたプロデューサー業への意欲

 また、映画製作において監督業への意欲も抱き続けている。「昔から持っています。ただ簡単にポンポンできる仕事ではないというか、敬意があるからこそ1本とんでもないものを残せたらいいかな……。その機会はうかがっていますし、引き続き発酵させていきます」。

 そしてこの10数年で新たに芽生えたのは、プロデューサー業だという。「自分が映画の現場、この世界で培ってきたキャリアを監督以外にも生かせられるんじゃないか。自分よりもっともっと若い世代の才能と出会って、その才能を世に伝えていくこともできる年齢になりつつあるんじゃないかと思って。それにしても、不思議なもので趣味がいまだに増えているし、やりたいことも増えてきている。年を重ねたら研ぎ澄まされていくのかと思ったら、研ぎ澄ます部分と共に、新しくゆっくり磨いていこうという真っ新な刃も芽生えてきたりする。年齢を重ねるって面白いですね」

 井浦が監督業ないし、プロデューサー業に乗り出すことが本格化したら、きっと多くの映画人や映画業界以外の人々も喜んで巻き込まれにいくのではないだろうか。趣味が増えていく分、アウトプットする引き出しも無尽蔵に増えているはず。今後、俳優としてはもちろんだが人間・井浦新がどのような動きを見せていくのか興味が尽きない。

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