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ゆりやんレトリィバァ×唐田えりか×剛力彩芽、それぞれの覚悟と本音【「極悪女王」インタビュー】

映画.com / 2024年9月19日 12時0分

■髪切りマッチのシーンは約1カ月かけて撮影

――臨場感のあるプロレススシーンは、どんなふうに撮影したのでしょう?

 ゆりやん:まずその試合の流れを、長与さんと監督が作られ、それをマーベラスさんが役名を書いたゼッケンをつけて実演し、動画にしてくださる。その動画をパートごとに見て、動きをゆっくり練習し、自分たちで流れを覚えていく感じです。

 できたら実際の速さでやってみて、それを練習して、流れを体に沁み込ませて撮影。撮影は、違うアングルで何回も撮っていきます。それが基本です。

 剛力:短い試合でも1日はかかるので、大体は何日かに分けて撮りました。

 唐田:髪切りマッチのシーンは約1カ月ですよね。7月7日に坊主になったので、クランクアップから1年以上経ちましたね。

 剛力:その間に違う撮影もしたり、あ、撮影じゃない、試合だった(笑)。

 ゆりやん:楽しかったなぁ。

 剛力:途中から、ドラマ部分の芝居をするのが気恥ずかしくなることもあったよね。リングでは叫び合うことが多かったから、どういうふうに普通のお芝居するんだっけと(笑)。

■リング上で「オラァ」、終われば「何食べよっか?」

――そんな激しい試合やドラマの撮影のあと、メンタルはどう回復させたのでしょう?

 ゆりやん:私は、大切な試合が終わったときは控え室でも結構高揚していることがありました。でも、ベースは部活みたいな感じで、リングの上では「オラァ」なのに、終われば「何食べよっか?(笑)」とか言っていて。みんなで一緒にいるのが楽しかったし、変な引きずり方をすることはありませんでした。現場に一体感があったからかな。試合を見たお母さん役の仙道(敦子)さんが、涙を流してくださったり……。優しいんです。

 唐田:私は普段、結構引きずりがちなんです。でも、今回は引きずらなかった。長与さんは、感情に裏表がなく、能動的に動く方。私もそんなふうに挑んでみようと思っていたので、いつもより、さらに感情をさらけ出していました。だから、あの時期はすごく生意気だったんじゃないかと思います(笑)。撮影が終わると、「ご飯行く?」とか部活みたいな感じに仲が良くて、悪い引きずり方をする要素がなかったんでしょうね。

 剛力:みんなが自分の役割に、真剣に向き合っていたのもあるでしょうね。私はすっごく帰るのが早かったのですが。

 ゆりやん・唐田:早かったー!

 剛力:早く寝たいのと、メンテナンスに行くので、めっちゃ早く帰っていました(笑)。

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