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ゆりやんレトリィバァ×唐田えりか×剛力彩芽、それぞれの覚悟と本音【「極悪女王」インタビュー】

映画.com / 2024年9月19日 12時0分

 剛力:そうね。ゆりやんは、引退試合で千種に「一緒に来い。私たち、これじゃ終われないんだ」と言うときの表情や、リングの上で、香からダンプ松本になっていく瞬間の、メイクだけでできることではない表情の変化ですね。飛鳥が戦うシーンは意外と少なくて、ロープのところから見ていることが多かったんですが、リングの上の、情熱とエネルギーがほとばしるダンプ松本と長与千種に混ざれないことが悔しいと感じる瞬間はありました。1番近くで見られたので、特等席ではありましたが。

 ゆりやん:ありがとう。私も、めいちゃんがロープから見ている姿が忘れられない。髪切りマッチのときの「もうやめろ」ってタオルを投げたときの表情も。

 剛力:投げたタオルを踏みつけられると、自然と悔しさが湧き上がるよね(笑)。あのタオル、テストのときはうまく飛ぶのに、本番では手前に落ちたり、なかなかうまく飛ばないのよ。

■「心から湧き上がる感情で表現することを初めて味わった」(ゆりやん)

――この作品は、みなさんのキャリアにおいて、どういう位置付けになる作品なのでしょうか?

 ゆりやん:得るものがありすぎて、逆に「極悪女王」に出させてもらってなかったら私ってどうなってたのと思うぐらい、私の人生にとって本当に大きな作品です。悲しいから涙を流すとか、怒っているから怖い顔をするではなく、心から湧き上がる感情で表現することを初めて味わいました。芸人としても、人間としても、今までやったことのない表現方法で、思いっきりさらけ出すことができたのは非常に大きかったと思います。

 唐田:レトリと同じで、この作品に出られていなかったらどうなっていたんだろうと思う、めちゃめちゃ大きい作品です。胸を張って代表作と言えるものがやっとできたかもしれないという嬉しさもあります。お仕事がなかった時期に決まった作品ですので、決めてくださった白石監督にも感謝しています。私が頑張れているのは、あの時期、私に向き合ってくれた事務所の社長やマネージャーさん、家族がいたから。その人たちに届けられる作品がやっとできたのは、素直に嬉しいです。

 剛力:どう受け取ってもらえるか分からない不安はありますが、30代で、皆さんがイメージしなかったことに挑戦させてもらえたのは素直に嬉しいです。これができたのは、素晴らしくプロフェッショナルなスタッフさん、トレーナーさん、栄養管理士さん、撮影チーム、俳優陣のおかげ。それぞれが全力を出し切るなかでやらせていただく感覚は初めてでした。プロレスというリスクある演技をするにあたり、自分を俯瞰で見ることも学べた。相手に怪我させない、自分も怪我しないようにと、冷静な自分の存在は、これまでお芝居をしていて味わったことのないものでした。以降は、お芝居をしていても、どこか冷静な自分がいる感じで、また違う芝居の仕方を発見したと思います。

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