1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 映画

山田裕貴、話題作「ジョーカー2」日本語吹替で重視した「わからなさ」を語る

映画.com / 2024年10月10日 18時0分

 山田裕貴:ありがとうございます!

――ジョーカーファンである山田さんが、本作ではハービー検事の声を担当しますが、ご本人にとっても嬉しい挑戦かと思います。参加が決まった瞬間がどういうシチュエーションだったのか、そしてどのように感じたのかを教えて下さい。

 山田:車の中で、マネージャーさんから「『ジョーカー』で声やります」って聞いて。「え、ちょ、ジョーカー役?」ってなって。いやいや、前作から平田広明さんがいるでしょ、と思って「え、誰役?」と聞いたら、マネージャーさんもまだ分からないですという(笑)。明かされていない情報が多すぎて、どの役かもまだ知らされてなかったんですよね。

 ただ、「やったー!」という気持ちだけではなかったんですよ。もちろん嬉しいですし、すごいとも思いましたが、あまりにも「ジョーカー」が好きすぎて……プレッシャーが大きかったです。

 お客さんとして「好き」であることと、作品に入って演じさせてもらうのってまた違うじゃないですか。純粋に「好き」だけではいられない。僕は好きなものほど、演じることから少し距離を取りたいタイプです。それだけ「ジョーカー」という作品は僕のなかで大切な作品なので、「イエーイ! やったー!」という気持ちだけでやれるわけではなかったですね。

――山田さんの真摯な心意気が伝わってくるエピソードです。今回、実写洋画の吹き替えは初挑戦ですね。これまでのアニメでの声優や、特撮の吹き替えなどと異なる、実写洋画吹き替えならではの意識したポイントはありますか?

 山田:そのお芝居をされている俳優さんの声への、リスペクトありきでした。お芝居の雰囲気ありきの吹替だと思っているので、(その俳優さんの)トーンや音の高さも含めて“寄せたい”んですよ。でも、その寄せるニュアンスで、俳優さんのトーンをリアルにお芝居すると、(声だけでは)ニュアンスが足りなかったり、ボリュームが足りなかったりするんです。

 これは僕の印象ですが、吹替のお芝居って意識的に(本編の俳優の演技より)大きく表現することが多いと思っていて。そのスタンダードに合わせてみるのか、それとも俳優として撮影現場に近いリアルな方向性でやらせてもらうのか、そこで悩みました。

――ほかの声優さんの芝居を参考にしたりなどは?

 山田:それはもう、もちろん参考にしました。アニメーションが大好きだから、もう大好きな声優さんばっかりで。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください