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安藤チェアマンが総括する第37回東京国際映画祭

映画.com / 2024年11月12日 11時0分

――ファンが劇場に押し寄せ、大盛況だったという話を聞きました。「小さな私」は、チケットを買おうとしたらアクセスした時点で売り切れでしたので、実感もしています。

 安藤:この2人をひと目見ようという中国からのお客様に加え、在京の中国の方も多かった。その分、売り上げ増に繋がったのだと思います。僕は、東京国際映画祭を、ここに行けばアジアが分かるという映画祭にしていきたいと思っています。その効果が少しずつ出ているのではないか。そんな手応えを感じます。そのためにもアジアの映画祭や映画人とのコミュニケーションを強化していきたい。今年も、香港国際映画祭のウィルフレッド・ウォンさん、釜山国際映画祭新理事長のパク・グァンスさん、上海国際映画祭組織委員会副主席のパン・ミンさん、中国電影集団理事長のFRANK RUOQINGさんらが来てくれたことに感謝しています。

――プレスルームにいると、いろいろな国の記者が作品や映画祭について様々に意見している声が聞こえてきます。今日どこかでごはんを食べようという約束も。映画祭の良さの一つは、他では成し得ない交流が生まれること。そして年齢や住む場所など関係なく、それぞれの意見を交換できる場であること。過去の良きものを継ぎ、未来を模索する。今年の東京国際映画祭には、明解にそれを感じました。

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