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【推しの子】実写化は本当に“大丈夫”なのか? 不安な原作ファンがプロデューサーにガチ質問してきた

映画.com / 2024年12月7日 12時0分

 また、ルビー役の齊藤なぎささんは、アイドルグループ「=LOVE」として東京ドームに立てなかったという背景が、ルビーにリンクされ、素晴らしくストーリーを補完してくれると考えていました。アクア、あかね、MEMちょ他、ご出演の皆さんも同様です。恋愛リアリティショー編のキャストも「オオカミちゃん/オオカミくん」(ABEMAの恋愛番組)シリーズに出演経験のあるメンバーを揃えました。

 そしてアイ役の齋藤飛鳥さんの場合は、アンダー(選抜メンバー外)から、センターまで上り詰めている説得力と、アイの陽と陰の一面を魅せるには彼女の性格がマッチするんじゃないかと思い、ご相談しました。一度断られてしまったのですが、めげずにアタックして最終的にはポジティブなお返事をいただけました。

――現実と役をリンクさせる方法論は、原作の2.5次元編の鏑木プロデューサーと同様ですよね。例えば現実世界でもカップルになったアクアとあかねを、物語上での相手役に起用するという。

 そうですね。ちなみに各事務所さんには「撮影期間中に他の作品を縫わないようにしてほしい。それくらい、この作品だけに向き合ってほしい」とお伝えしていました。メインキャストは全員、髪を実際に染めていますが、これは策略で、物理的に縫えなくなるからですね(苦笑)……というのは冗談ですが、キャストの皆さんが朝起きて鏡を見た時に、髪色の染まった自分を見て、役へのスイッチを入れてもらう、そんな狙いもありました。それくらい役に向き合ってほしかったんです。

 今回は“大人の事情や会社の都合でキャスティング”を一切しませんでした。原作好きとして、こちらからアタックしたい人に一人ずつ当たっていくことを徹底できました。

――ちなみに、井元さんご自身の【推しの子】ファン度を教えてください。

 “ファン”という言葉の物差しは様々なので、表現は難しいですが、原作は数えきれないほどの回数を読み込みましたし、脚本家・北川亜矢子さんとの脚本づくりの段階で、原作のコマとセリフはほぼ記憶できていました。

 私は原作を読んだ際に「実写で観てみたい」「映像として表現できる何かがある」と思ったタイプのファンなんです。そのうえで【推しの子】が好きな1人として、真摯に向き合った結果がいまの作品であり、その姿勢に関しては揺るぎない自信があります。

 少し個人の話をさせていただくと、私は35歳ですが、これまで映画「レジェンド&バタフライ」ほかをプロデュースし、大なり小なり様々な経験値を積んだなかで、自分の持つメソッドは全てこの【推しの子】に注ぎ込めました。

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