1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 映画

【推しの子】実写化は本当に“大丈夫”なのか? 不安な原作ファンがプロデューサーにガチ質問してきた

映画.com / 2024年12月7日 12時0分

 屋代さんと山本さんは私の業界同期で、監督を決める前から声をかけていました。「B小町用の楽曲をマジで作ってくれないか」と相談したら、「ちょうどいまアニメに向けて楽曲(『アイドル』)を作っているよ」と言われ、「ちょうどよかった!」と(笑)。

 彼らにとって劇中のアイドルユニットの曲を書き下ろすのは初めてで、苦労させてしまったかもしれませんが、真摯に向き合って素晴らしい曲を作ってくれました。その間、彼らと「アイドル」はご存知の通り、爆発的にヒットしていきましたね。

 また、仕掛けをたくさん用意できる作品だったので、制作期間中もずっと宣伝のことを考えて、同期の宣伝プロデューサー・寺嶋将吾に「これをやりたい、あれをやりたい」とリクエストしまくっていました。たとえば「MEMちょがB小町に勧誘された瞬間のショットを絶対に写真で押さえてほしい。撮影止めてでもいいから。原作ファンの方が見比べて“ちゃんと表現されている!”と思ってくれたら最高だから」と伝えていました。

――【推しの子】実写化の第一報では、世間の反応は様々だったかと思います。井元さんは反響をどう受け止めましたか?

 この仕事をやっていて一番悲しいのは、“届かないこと”です。企画前から賛否があるのはわかっていましたし、発表によってまず知ってもらえたこと、たくさんの反応があったことに安堵しました。

 もちろん、ネガティブ意見をみて、改めて原作の恐ろしいまでのパワーを痛感し「ちょっと怖い」と思うことはありましたが、これだけ世界中から愛される作品を任された以上、ここからいかに“正しい順番”で情報を伝え「この作品を面白そうだ」と思ってもらうお祭り状態に出来るか、改めて気合いも入りました。

――最後に改めて、【推しの子】ドラマ・映画への想いを教えて下さい。

 私たちは、ファン代表ではありません。ファンにも色々な形がありますから、そこで争いたくないんです。ただ、大好きな作品の原作権を委ねてもらった嬉しさだけでここまで突き進んできました。純粋に【推しの子】という作品が大好きなだけなんです。漫画も、アニメも大好きです。2.5次元の舞台も楽しみにしています。

 正直に言ってしまうと、楽しかったのは原作権をいただいた当日だけで、そこからは苦しみやプレッシャーと闘う日々ではありました。制作発表にあたって書かせていただいたコメントに「初めて原作を読んだ日のように『【推しの子】のいちファンに戻れたら』と幻想してしまうことすらあります」と書きましたが、そうした気持ちはあります。

 しかし、大好きな作品のプロデュースを務めさせてもらえるなんて、こんなありがたいことないです。だからこそ、とにかくやりきりました。一人でも多くの方に届いてくれることを祈っています。

 映画「【推しの子】 The Final Act」は、12月20日から劇場公開。ドラマシリーズ【推しの子】は、Amazon Prime Videoで全8話が配信中。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

記事ミッション中・・・

10秒滞在

記事にリアクションする

デイリー: 参加する
ウィークリー: 参加する
マンスリー: 参加する
10秒滞在

記事にリアクションする

次の記事を探す

エラーが発生しました

ページを再読み込みして
ください