1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 映画

【上質映画館 諸国漫遊記】名古屋で<高品位>に映画を鑑賞するなら絶対のおすすめ ミッドランドスクエア シネマ/粋 Siko至高スクリーン

映画.com / 2025年2月9日 15時0分

【上質映画館 諸国漫遊記】名古屋で<高品位>に映画を鑑賞するなら絶対のおすすめ ミッドランドスクエア シネマ/粋 Siko至高スクリーン

中部地区の重要シネコンであるミッドランドスクエア シネマには、劇場舞台あいさつに多くの俳優・監督などが訪れる。 「ミッドランドスクエア シネマ2」には、「タッチ・ザ・ハンドプロジェクト」と題して、俳優・監督らの手形を掲示するスペースがある

 映画を愛する人にとって、テレビやネット動画もいいけれど、やはり映画は映画館で観るものだと考える方は多いだろう。本コラムでは全国の映画館の中から「これは」と思う上質なスクリーンを訪問し、その魅力をお伝えしたい。(取材・撮影・文/ツジキヨシ)

▼ドルビーシネマやIMAXだけが映画館の高品位ではない

 今回のコラムの舞台は日本の真ん中(?)にある愛知県名古屋市のシネマコンプレックス「ミッドランドスクエア シネマ」のスクリーン1。同館は、「ミッドランドスクエア シネマ」と「ミッドランドスクエア シネマ2」という名古屋駅前の超一等地にあるふたつのスペースで14スクリーンを運営する、名古屋最大の独立系シネコンである。

 ふたつのスペースにある、最も大きなスクリーンのそれぞれの音響設備を2024年7月に改修。「MIDLANDQUALITY SOUNDSYSTEM 粋」という名称で、2種類のカスタムスピーカーシステムが導入された。具体的には、「ミッドランドスクエア シネマ」最大の「スクリーン1」に<Siko 至高>5ウェイスピーカーシステムが、「ミッドランドスクエア シネマ2」最大の「スクリーン8」に<Kodo 鼓動>4ウェイスピーカーシステムが採用されている。今回体験したのは、<Siko 至高>サウンドシステムを採用したスクリーン1である。

 ところで、映画館の設備改修でよく行なわれるのが、本コラムですでにご紹介している「IMAX」や「ドルビーシネマ」、「ドルビーアトモス」のような、映画館設備全体を「フォーマット」として定めたカスタマイズだ。専門家が使う業界用語では「PLF(プレミアム・ラージ・フォーマット)」と呼ばれていて、「通常の映画館よりも付加価値をつけた設備を導入したスクリーンのことで、鑑賞には追加料金があってしかるべき上映形態」とざっくり理解すればよいだろう。高度な音響設備などを導入するには、当然そのコストがかかるが、それを回収するためにIMAXやドルビーなどの著名なブランドを有するフォーマットライセンサーと組んで、映画ファンにわかりやすく訴求する仕組みともいえる。実際にそのパフォーマンスは信頼に足るものであり、追加料金にふさわしい特別な体験ができることから人気が高く、多くの映画ファンに支持されているのはご存知の通りである。

 とはいえ、IMAXやドルビーだけが高品位を実現する方法ではないことも、これまた事実である。映画館に使われている音響/映像上映設備の高品位化を独自に追求し、それにわかりやすい名前をつけて訴求する劇場もある。たとえばTOHOシネマズの「TCX」やイオンシネマの「ULTIRA」は、壁いっぱいの巨大スクリーンを導入した上映システムを独自規格として打ち出している。充実の音響設備を入念にチューニングした「轟音シアター」(TOHOシネマズ)も、そうした劇場独自開発の展開の一例である。今回ご紹介する「MIDLANDQUALITY SOUNDSYSTEM 粋」もこうした流れに位置する取り組みとなる。

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください