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【上質映画館 諸国漫遊記】名古屋で<高品位>に映画を鑑賞するなら絶対のおすすめ ミッドランドスクエア シネマ/粋 Siko至高スクリーン

映画.com / 2025年2月9日 15時0分

 ③「ハイパワー、ハイクォリティアンプ駆動」は、最新のデジタル方式のシネマ用4chデジタルアンプの採用があてはまる。ベリリウム高域ユニット搭載5ウェイスピーカーを鳴らすアンプの選定も「Siko 至高」システムの鍵だ。チャンネルあたり最大1500Wという途方もないパワーを叩き出す最新のデジタルアンプ(英国Linea Research製44C20)がL/C/Rに1基ずつ3台導入されている(なお、5ウェイスピーカーなのに、1スピーカーあたり4ch分しか駆動アンプを用いていないのは、中高域と高域の2つユニットを一体化して配置する同軸方式を採用しているため)。ちなみにスクリーン裏にあるL/C/Rスピーカー以外の音響設備(サラウンドスピーカーやサブウーファー)は、高音質で知られる米国JBLプロフェッショナル製で、カスタム仕様ではないようだが、こちらも非常に高品位な設備となっている。

 この「MIDLANDQUALITY SOUNDSYSTEM 粋」というユニークな設備を設計・開発・製造・チューニングを行なったのは、近年、株式会社ジーベックスと組んで日本全国の映画館の音響設備をグレードアップに貢献し続けている株式会社イースタンサウンドファクトリー。その凄腕チームが腕によりをかけて開発したというが、彼らとしても特別なサウンドシステムだったと思われる。スクリーン1<Siko 至高>およびスクリーン8<鼓動>は、いずれも音響フォーマットとしては、7.1chデジタルサラウンド対応の設備となり、天井スピーカーを使うドルビーアトモスには非対応。音響フォーマットという意味ではオーソドックスな仕様である。派手さはないかもしれないが、非常に上質な布地を腕利きの職人が極めてスタンダードな手法で丹念に作ったオーダメイドスーツ、そう喩えたい、サウンドシステムだ。

▼2つのスペースに14スクリーンを展開

 ミッドランドスクエア シネマは、冒頭で述べた通り、物理的には2館に分かれたシネコンである。名古屋駅に近い「ミッドランドスクエア」というトヨタ不動産株式会社が運営する豪華な複合商業ビルの5階にあるのが「ミッドランドスクエア シネマ」、そこから徒歩数分の「シンフォニー豊田ビル」2階にあるのが「ミッドランドスクエア シネマ2」で、それぞれ7スクリーン、合計で14スクリーンを展開している。「ミッドランドスクエア」は、ルイ・ヴィトンやディオール、ロエベなどのハイブランドから、京都吉兆、人形町今半などの有名飲食店までが軒を構える豪華な商業施設。東京でいえば、六本木ヒルズ、東京ミッドタウン日比谷のようなイメージに近い。

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