1. トップ
  2. 新着ニュース
  3. 芸能
  4. 芸能総合

長編アニメ『花とアリス殺人事件』BD&DVD発売記念!岩井俊二監督インタビュー

Entame Plex / 2015年8月9日 11時1分

写真

長編アニメ『花とアリス殺人事件』BD&DVD発売記念!岩井俊二監督インタビュー

岩井俊二監督による初の長編アニメーション作品『花とアリス殺人事件』が、8月12日(水)にBD&DVD発売されることを記念して、岩井監督のインタビューが到着。今もなお愛される続ける名作『花とアリス』の前日譚でアリスと花、ふたりの出逢いのエピソードを描いた同作では、史上最強の転校生アリスと史上最強のひきこもり花が出逢い、殺人事件の謎に巻き込まれてゆく姿を描いた。実写とアニメーションの差異も含めて、話を聞いた。

――今回“前日譚”を手がけて、作品世界への想いや改めて気づいたことはありましたか?

「これは、自分の中でも特殊な作品であって、普通映画は主題やモチーフなどが、たとえば事件が起こるとか、明瞭なものがなければ、企画がなかなか通らない側面がありますが、こういう風にふたりの女の子を主人公に、その限りにおいては何をやってもいいみたいな感じの、幅の広い題材というのは、実はそれほどやったことがなかったんですね。そういう意味では、自分の中では『サザエさん』じゃないですが(笑)、このふたりが動き続けている限り、ずっと動いている物語ではありました」

――岩井監督の中では、花とアリスのストーリーが、全然終わっていなかったわけですね。
 
「かなり独特な世界なので、前作を作った後も、しばらくそこから逃れられなかったというか、その後、意外と引きずったんですね。その結果、今回のエピソードゼロの話まで書いてしまったところもあって。普通なら1個作り終わると頭の中でリセットしますが、なかなかそうはならなかったですね。逆に言うと、実写を作った際の完全燃焼感みたいなこととは違う終わり方で、終わった気がしなかった。それって、ひとつの物語を描いたことじゃなかった、からだと思いますね。そもそも物語じゃなかったみたいな(笑)」



――また今作は、どうしてアニメーションで物語を制作することになったのでしょうか?
 
「もともと最初の構想では小学校の設定だったので、あのふたりで実写化は無理だけれど声優なら可能だってことで、初期の段階でアニメーション化の話が出てはいました。それともう1個、コミックも作っていたので、そうなってくると彼女たちを動かしたい欲求も生まれる。で、どうにかアニメーションにできないかという想いは、ありました。ただ、僕が長編のアニメーションを作れるわけじゃないので、スティーブンスティーブンさんと連携してやっていくなかで、だいぶ勉強にもなって。次はいろいろなことを考えて作れるなとは思いました。3D CG技術は、自分でも把握しきれないほど難しいものでしたが、使いこなせたら、すごいだろうなと思いましたね」

この記事に関連するニュース

トピックスRSS

ランキング

複数ページをまたぐ記事です

記事の最終ページでミッション達成してください