渡辺麻友、横山由依、向井地美音インタビュー! AKB48全員の気持ちがひとつになった“たかみな”の卒業
Entame Plex / 2016年7月22日 20時0分
――個々のキャラクターの確立が重要だと。
向井地「今の私がまさにそうなんですが、まだ自分自身の個性が発揮できていないに等しくて……。若手メンバーと言われている私たちはみんな“似たような感じだね”とよく言われるので、それぞれがもっと自分らしさや個性を出していかなきゃいけないという危機感はすごくあります。でも逆に今のメンバーでしか見せられないこともきっとあるんじゃないかとも思うので、それをみんなで探しながら頑張っていきたいです」
――個性という面では、横山さんはどのように感じています?
横山「顔と名前が一致するメンバーが先輩たちの代は多かったと思いますが、正直今はそれほど居ないという思いはあります。コンサートや握手会を見ていても“前はもっと人が来てくれていたな……”って思いますし、そういう意味でも危機感は感じています。先輩たちは何もないところからAKB48として、全員がひとつの方向を向いていたと思うんです。でも、私や美音は、ブレイクして出来上がった状態のAKB48に入ったので、一致団結してやってきた先輩たちに比べて、全員が同じ方向を向けているのか不安に思うときもあります。今の状態のままだといけないという危機感を、メンバーだけでなくスタッフさん含め全員が感じるようになりました。だからこそ、また新しいAKB48をお見せできると信じて頑張っています」
――そういう危機感を感じながらもAKB48は“10年”続いてきました。
渡辺「私はAKB48に加入してちょうど10年目なのですが、この10年はあっという間でした。私が入った当初は、全然テレビ出演もなくて、まだ全く売れていない状態でしたが、そこから徐々にAKB48が世間に知られていって……。思い返してみると、1期生・2期生の先輩たちがいかに凄かったのかということを、居なくなってものすごく感じました。今思うと、そんな偉大な先輩たちの背中を見て活動出来たことは、本当に貴重な経験をさせていただいていたんだなと思います。でも、今は下積み経験のあるメンバーがほとんどいないから、私は、それを経験した立場として何か後輩に伝えられることがあるんじゃないか、受け継いでいかなきゃいけないという気持ちが芽生えました」
――向井地さんは、ファンとして憧れの存在として見ていた頃のAKB48と、実際に入ってからとではイメージは変わりましたか?
向井地「AKB48に入って最初に思ったのは、アイドルも人間なんだなということでした(笑)。ファンとして見ていた頃は、キラキラとすごく輝いていて、ある意味生きている感じがしないくらい手の届かない存在だと思っていたんですが、実際に入ってみたら悲しいことや苦しいこともたくさんあるし、同じ人間なんだなって実感しました。それこそ今回のドキュメンタリー映画で描かれているようなことが、現実に起こっているからこそAKB48は面白いんだなっていうのをすごく感じています」
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