折り紙が建築物や家具に変身!研究者たちが注目する折り紙の新たな可能性
FASHION HEADLINE / 2015年10月1日 21時0分
私たち日本人に馴染みのある折り紙が、構造工学に新たな可能性を投じることができるかもしれない。イリノイ大学院生Evgueni Filipov、ジョージア工科大学教授・Glaucio Paulino、そして東京大学助教・舘知宏の3人の研究者により、折り紙のそのフレキシブルさや応用のできる幅広さに注目した研究が進められている。
その研究内容は、折り紙を伸縮自在な構造物として組み上げることを目的としており、地図の畳み方で知られる「ミウラ折り」という折り方を使用した細長い紙を2枚のり付けし、筒型のものを作るという。このジッパーのような形の筒型のものが様々な試行錯誤の末、一番強度があり、捻れたり折れ曲がったりしづらいことが分かっている。この方法を使うことにより、真っ平らになるように折り畳め、かつ迅速に簡単に筒型へ展開ができるそうだ。
宇宙開発のために進められてきた研究ではあったが、さらに幅広い用途への可能性が分かってきたという。プラスチックや鉄など薄い素材を用いることにより、家具や建築物、ロボットにそのフレキシブルさと強度を発揮できるそうだ。また、緊急時のシェルターや橋などの災害時のインフラ設備にも応用できるという。必要とした時に瞬時に組み立てられることは、非常時には重要な要素だ。
研究者チームは、異なった角度に曲がる筒型の折り紙を組み合わせて新たな構造物を作ることを次なる目標としているそう。様々な素材を用いて巨大な建築物から極小の構造物まで実現できるよう目指すという。考えれば考えるほどアイデアは出てきそうで、無限の可能性を秘めていそうだ。
筒型の折り紙の動きを確認出来るビデオも是非チェックしてみてほしい。
※本記事は (引用元: http://illinois.edu/)に許可を得て、翻訳・執筆を行っております。
外部リンク
この記事に関連するニュース
-
模型で“構造を体感”する建築展「感覚する構造 - 法隆寺から宇宙まで -」は建築のシロウトでも楽しい
マイナビニュース / 2024年4月28日 11時0分
-
新しい強誘電体の開発に向けて~高圧合成とマテリアルズ・インフォマティクスの協同~
@Press / 2024年4月25日 15時15分
-
問題はプベルル酸が入っていた「量」だ...小林製薬はなぜ異物混入を見抜けなかった? 東大准教授がゼロから徹底解説
ニューズウィーク日本版 / 2024年4月10日 8時30分
-
全固体リチウムイオン電池の基部素材として有望な候補物質を発見 ~高いイオン伝導度と安全性を兼ね備えた酸化物固体電解質~
PR TIMES / 2024年4月3日 13時40分
-
理科大、安全で高いイオン伝導度を持つ新たな酸化物系固体電解質を開発
マイナビニュース / 2024年4月3日 12時36分
ランキング
-
1Googleの「約束破り」が示す検索市場の"危うさ" ヤフーへの技術提供制限で公取委が初の処分
東洋経済オンライン / 2024年5月2日 8時20分
-
2政府・日銀 “不意打ち”為替介入か 早朝に一時4円超円高に
TBS NEWS DIG Powered by JNN / 2024年5月2日 16時53分
-
3GWの平均予算は「2万7857円」 過ごし方の3位「買い物」、2位「外食に行く」…「海外旅行」は1%
まいどなニュース / 2024年5月2日 7時50分
-
4「日本は貧乏な人が行く国」訪日客の素直な見方 「安くてコスパがいい」日本が陥っているワナ
東洋経済オンライン / 2024年5月2日 13時30分
-
5「何の感情も抱かない」底辺校の生徒たちの異変 東海地方で30年働く先生が語ったこと(第1回)
東洋経済オンライン / 2024年5月2日 11時0分
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
記事ミッション中・・・
記事にリアクションする
エラーが発生しました
ページを再読み込みして
ください