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“絹を日常の中で楽しんで”と願う事業者が山口壮大監修で新ブランド「cilk」ローンチ【ファッションが生まれる場所】

FASHION HEADLINE / 2016年3月1日 20時0分

ファッションディレクターの山口壮大さん

絹の魅力や可能性を伝えると共に、絹を日常の中で楽しんでもらいたいという思いが込められたポップアップイベント「絹のみちー遊ー」が伊勢丹新宿店で3月2日からスタートする。

今年1月、日本有数の織物産地として知られる栃木県足利市と群馬県桐生市にファッションディレクター山口壮大さんの姿があった。目的は、「絹のみちー遊ー」で展開する新ブランド「cilk(シルク)」の商品開発。今回FASHION HEADLINEでは、そのトワルチェックやサンプルチェックに同行し、店頭に商品が届けられる前にある物語を伝えたい。

■絹を日常で楽しむ新ブランドを立ち上げるガチャマンラボの思い

今回、関東の事業者5社(ガチャマンラボ、井清織物、トシテックス、廣瀬染工場、丸加)が協力し、「絹の日常使い」をコンセプトにした新ブランドcilkがデビューする。

栃木県足利市のガチャマンラボの高橋仁里さんは、同ブランドを、100年前に日本女性たちを彩った着物「足利銘仙」のものづくりを継承し、シルクのカジュアルな着方を提唱するブランドとして立ち上げるという。絹を日常使いしてもらうためには、自宅で洗えることも大切なポイント。同ブランドでは絹を洗える生地として活用。この日は、アトリエで山口さん監修の元トップスやワンピースのトワルチェックを居合わせた全員で試行錯誤しながら進めていく。各アイテムに採用するシルク混のテキスタイルについても、どう絹らしさと手に取りやすさを両立させるかで談義に。「何がリアルな絹の日常使いか」、その答えがcilkのアイテムには込められている。


cilkのトワルチェックは、絹の素材感をイメージしながら行われた

■編みでも織りでもない表現“ニードルパンチ”の可能性Tex.Box

もともとはテキスタイル会社の営業だったという群馬県桐生市のTex.Box(テックスボックス)の澤利一さん。「現場の声を紙や文字で伝えるのは無理。それより自分で手を動かしたほうが楽しい」という思いから、ニードルパンチの作り手になったという経歴の持ち主だ。織りでもなく、編みでもない、ユニークな技法でテキスタイルに表情を加えていくニードルパンチの技に触れ、山口さんの頭の中でも色々なインスピレーションが湧いた模様。ここでは、後日、このテックスボックスをデザイナーの山縣良和さんが訪ね、「絹のみちー遊ー」のためにオリジナルのテキスタイルを作る。この時の澤さんと山縣さんの物語は後日別途紹介したい。目の前で新たなテクスチャーや柄を備えたテキスタイルが生まれていくライブ感。そして、素材が持つ個性を引き立ててくれることがニードルパンチの可能性だと感じた。

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