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伊勢丹、山縣良和の“輪廻”ストアオープン。諭吉Tシャツ、0円アイテムで消費探る

FASHION HEADLINE / 2014年7月25日 12時0分

会場でトークショーを行う山縣良和氏

「リトゥンアフターワーズ(writtenafterwards)」のデザイナーを務める山縣良和は、伊勢丹新宿店本館2階センターパーク/TOKYO解放区で、“物の価値や売買”をテーマにしたイベント「written by by 売展」を開催する。会場では今シーズンからスタートする新ライン「リトゥンバイ(written by)」を先行販売する。8月12日まで。

同展の趣旨は“売買”の原点に戻り、物々交換やフリーマーケットなどの形態を含めてファッションの売買を通した価値の本質や転換を、過去、現在、未来の視点で捉え直すこと。「今回はお金を軸に、売買について真面目に、時にはユーモアを交えて考えてみた」(山縣氏)。それぞれの時間軸について、会期を分けて紹介する。過去編は7月29日まで、現在編は7月30日から8月5日まで、未来編は8月6日から12日まで。

今回、注目なのは「0円紙幣ストール」(3万3,000円)。ストールの中央には“福=服”の神が鎮座する。同デザインでシルクスクリーンの額入り(80万円)、額なし(15万円)も販売する。「売買の原点を探ることで新たな価値をby by Tシャツ」(9,800円)、福沢諭吉をモチーフに手書きでデザインされた「YUKICH Tシャツ」(1万5,800円)は同店限定商品。経済理論書『資本論』の著者カール・マルクスをイメージしたイラストが描かれたTシャツ(1万2,800円)、「0円紙幣メモパッド」(1,500円)は同店での先行販売となる。

また会場では、リトゥンバイとその他ブランドとのコラボレーション商品も販売。セントラルセントマーチン(CENTRAL SAINT MARTINS)美術学校を主席で卒業し、世界から注目を集めているデザイナー・ウサミマオの「マオ・ウサミ(mao usami)」とコラボしたストール(2万5,000円)を始め、「クローカ(KLOKA)」による古今東西×和洋折衷をテーマにしたお土産グッズとしてキーホルダー(3,000円から)、ブローチ(2,800円から)、ピアス&イヤリング(4,000円から)、トートバッグ(8,500円、1万6,500円)までを紹介。この他、会場には女性アイドルグループ「乃木坂46」9枚目のシングル「夏のFree&Easy」の特典映像で山縣がファッションディレクションをした、同グループ・西野七瀬着用の衣装も展示される。

担当バイヤーは「(イベント名の)“written by by 売展”には『売店』『売買』『バイバイ(さよなら)』の意味が込められている。お店でモノと出合い、買い、そして、いつかそのモノは忘れられる、時が経ち、またその価値が喚起される。といったようにモノは一連の流れで回りまわって繰り返されている。山縣さんが持つ売買の原点は、まさに“輪廻”という解釈。改めて売買の意味を考えさせられる」とコメント。

会期中、同会場に山縣が来場し、ゲストとして「アシードンクラウド(ASEEDONCLOUD)」のデザイナー・玉井健太郎を招いて、リトゥンアフターワーズの歴史や彼自身が考えるファッションについてのトークイベント(7月27日、15時から)や、物の売買と自身のファッション観についてのトークイベント(8月3日、15時から)を開催する。

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