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キムがネメスと温めたルイ・ヴィトン【15-16AWメンズ】

FASHION HEADLINE / 2015年2月4日 11時45分

ルイ・ヴィトン15-16AWメンズコレクション

ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)が1月22日、パリのアンドレ・シトロエン公園内に位置するガラス張りの温室を会場に、2010年に急逝した、東京を拠点に活動していたデザイナー、クリストファー・ネメス(Christopher Nemeth)に捧げたコレクションを発表した。

ショーのBGMは、80年代末より活躍するプロデューサー、ネリー・フーパーネリー・フーパー(Nellee Hooper)によるブリストルサウンド&グランドビートミックス。

以前より個人的な交流を通してネメスとのコラボレーションを希望していたというデザイナーのキム・ジョーンズ(Kim Jones)は、ネメスの記号ともいえる縄目モチーフや、ネメスの作品を想起させるステッチングを随所に散りばめ、ネメス作品をなぞりながらも、ルイ・ヴィトンならではのハイファッションに落とし込んでいる。特に縄目モチーフは、ジャカード、フロッキー加工、ニードルパンチなどの様々なテクニックで表現され、カットファーのコートにも用いられた。また、レーザーカットしたコルクを乗せたニットも登場し、ルイ・ヴィトンの先進性と実験性を強く感じさせた。

ネメスと共に温めたアイデアを実現させたものとしては、和紙を織りこんだアイテムが挙げられ、単なるオマージュだけでは終わらせない重厚なクリエーションを見せている。縄目モチーフが踊るモノグラム・バッグや時計、シューズも発表されたが、ネメスの友人で、80年代にバッファローに属していたスタイリスト・デザイナー、ジュディ・ブレイムのブローチ作品も強い印象を残した。

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