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クリスチャン・ボルタンスキー展、エスパス ルイ・ヴィトン東京で開催中

FASHION HEADLINE / 2019年8月14日 14時0分

東京・表参道のエスパス ルイ・ヴィトン東京で、フランスのアーティスト、クリスチャン・ボルタンスキー(Christian Boltanski)の作品を紹介する展覧会「CHRISTIAN BOLTANSKI - ANIMITAS II」が、6月13日から11月17日まで開催中。

《アニミタス(死せる母たち)》、死海、イスラエル 2017年
展示風景、エスパス ルイ・ヴィトン東京、2019年 フルHDビデオ、カラー、音声 10時間33分
Courtesy of the Fondation Louis Vuitton Photo credits: Jérémie Souteyrat/Louis Vuitton © Adagp, Paris 2019


クリスチャン・ボルタンスキーは現代美術の主要な存在であり、現存するフランスのアーティストの中で最も影響力を持つ人物。1967年以来、著述、フィルム、彫刻、写真など多岐にわたる芸術スタイルを追求してきた。自身の人生、そして無名もしくは身元不明の人々の人生の出来事に題材を求め、自伝的要素や歴史への言及を有した制作に取り組み、真実とフィクションを組み合わせて過去の「再構築」を図っている。

会場では、ボルタンスキーの近年における最も野心的なプロジェクトの1つに属す、2つの映像作品《アニミタス(ささやきの森)》と《アニミタス(死せる母たち)》を紹介。それぞれの《アニミタス》のフィルムは、日の出から日没までをワンカットで連続撮影したものであり、草花の絨毯と組み合わされて上映される。草花は時の経過と過ぎ行く来館者の流れと共に自然の摂理にしたがって姿を変えてゆき、ボルタンスキーの言うところの「星々の音楽と漂う魂の声」を連想させる風鈴の音色がやさしく響き渡り続ける。

《アニミタス(ささやきの森)》、日本 2016年
展示風景、エスパス ルイ・ヴィトン東京、2019年 フルHDビデオ、カラー、音声 12時間52分21秒
Courtesy of the Fondation Louis Vuitton Photo credits: Jérémie Souteyrat/Louis Vuitton © Adagp, Paris 2019


アニミタスの原点は、死者を祀る路傍の小さな祭壇へのオマージュとして、人里離れた広大な野外に設置されたインスタレーション。ボルタンスキーが生まれた日である、1944年9月6日の夜の星座の配列をなぞるように大地に突き刺された細い棒の1本1本の先で、300個の日本の風鈴が揺れている。

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