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海外旅行中に病気やけがをした場合、日本の健康保険は適用される? 海外旅行保険の加入はどうする?

ファイナンシャルフィールド / 2023年7月20日 8時30分

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海外旅行に行く際、準備のひとつとして保険の加入を考える必要があります。海外を旅行中に健康上の問題が起こると、旅行の安全と快適さが大きく左右されます。   では、日本の健康保険は海外で適用されるのでしょうか。また、海外旅行保険には入るべきでしょうか。本記事では、これらの疑問について詳しく説明していきます。

海外旅行と日本の健康保険

まず、海外旅行中に日本の健康保険が適用されるか、みておきましょう。一般的に、日本国内で受ける医療行為は健康保険がカバーしますが、海外での医療行為は通常、対象外となります。しかし、これには例外があり、一定の手続きを踏むことで給付を受けられるケースも存在します。その制度が「海外療養費制度」です。
 
ただし、美容整形やインプラントなど、療養(治療)を目的で海外へ渡航し診療を受けた場合は、支給対象となりません。日本で実施できない診療(治療)を行った場合でも、保険給付の対象とはなりませんので注意が必要です。
 

海外療養費制度の利用とその注意点

「海外療養費制度」とは、日本国外での病気やけがによる治療費用を、健康保険から給付を受けられる制度のことを指します。この制度を利用するためには、手術などの医療行為を受けた、海外の医療機関から発行される、診断書や領収書を提出する必要があります。その際、診断書や領収書は日本語に翻訳したものを用意する必要がある点がポイントです。
 
なお、この制度は便利ですが、海外での医療費は日本と比べて非常に高額になることが多く、一般的に、全額をカバーするには限度があります。そのため、あくまで補助的なものと考えるべきです。
 
たとえば、ある日本人観光客の男性が、アメリカで転倒して骨折し、現地の病院で手術を受けたとします。治療費は100万円を超え、「海外療養費制度」を利用した場合は、一部の医療費を給付されるでしょう。しかし、ほとんどのケースで全額を補てんするには充分な補償額ではなく、自己負担分が発生することになるのです。
 

海外旅行保険に加入すべきか

海外旅行保険に加入するか否かは、旅行者自身の判断に委ねられます。ただし、海外での医療費の高額化や突然の事故に備えて、加入しておけば、リスクを低減させる可能性が高まるでしょう。また、海外旅行保険は、海外で発生した医療費などを補償するだけでなく、プランによっては重大な病気やけがが発生した場合の帰国のサポートも受けられます。
 
さらに、旅行中に荷物が紛失した場合の補償や、さまざまなトラブルに対応するための支援サービスが用意されている場合もあります。そのため、安心して旅行を楽しむためにも、海外旅行保険への加入は検討する価値があるといえるでしょう。
 
たとえば、旅行中にブランド物の財布の盗難に遭い、その中には現金とクレジットカードなどが入っていたとします。充実したプランの海外旅行保険に加入していれば、財布についての補償を受けるだけでなく、新しいカード発行手続きなどのサポートも受けることができる場合があります。
 
こうなると、大きなトラブルに見舞われたものの、そのあとの行程を無事に続けることができる可能性が高まります。なお、現金は補償対象外となっています。
 

可能な限り海外旅行保険に入ろう

日本の健康保険は一部のケースで海外でも適用可能ですが、その範囲は限定的です。海外療養費制度を通じての給付は可能ですが、一定の要件を満たす必要があります。そのため、万全を期すためには、公的保険だけではなく、さまざまなリスクをカバーする海外旅行保険に加入しておいたほうがよいでしょう。加入していれば、安心して海外旅行を楽しむことができるのです。
 

出典

全国健康保険協会 海外で急な病気にかかって治療を受けたとき(海外療養費)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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