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ついつい電子マネーで「ピッ!」してませんか? 電車に乗る、買い物をする、いろいろ使えて便利な電子マネー、そこに潜む危険性。

ファイナンシャルフィールド / 2018年9月10日 23時0分

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2001年に登場した「Suica」に代表される電子マネーは、この20年弱の間に急速に広まり、利用できる場所も拡大しました。   現在では形態もカードだけではなく、スマホのアプリやApple社のスマートウォッチなど、多様化しています。今後、電子マネーは我々の生活により身近なものになると考えられます。   拡大の理由は、何と言ってもその「便利さ」です。しかし、その便利さゆえにお金を使いすぎてしまうなど、お金の管理という面においては危険性が多分に潜んでいます。   便利さを享受しつつ、しっかり家計管理もしていきましょう!  

子供でも簡単にお買い物ができる電子マネー

お財布から必要な金額を出す手間が省ける、電子マネー。代表的なものは交通系ではSuicaやPASMO、流通系ではWAONや楽天Edyなどが挙げられます。
どれも、使える範囲がどんどん広がっていますね。Suicaをもっていれば、電車に乗れて、キオスクやホームの自動販売機で飲み物を買えて、エキナカや駅に隣接するお店ではお買い物やお食事もできます。
お財布いらずで「ピッ」と端末にかざすだけ。本当に簡単・便利です。電子マネーのおかげで、子供が電車に乗ったり、お買い物をするハードルも格段に下がりました。クレジットカードと違い、サインや暗証番号を求められない点も手軽に使えるポイントですね。
 

さらに便利さが加速!なオートチャージ機能

そして、その電子マネーをさらに使いやすくしているのが「オートチャージ機能」です。
電子マネーの残額が少なくなり、一定の金額を下回ると、あらかじめ設定されていた金額が自動的にチャージされます。チャージされた金額は、後日クレジットカードから引き落としされるというのが一般的です。実際利用されている方も多いと思います。
オートチャージのおかげで、我々はその都度手動でチャージをする必要がなくなりました。改札を通るときに、残高不足で「ピンポーン」と止められて、慌ててチャージにしにいくというちょっとしたアクシデントも回避できます。また、手持ちのお金が足りないときにもありがたい存在です。
(注※1日の利用限度額と1ヶ月の利用限度額は、サービス事業者それぞれで設定されています)
 

便利さゆえに、支出の把握ができにくい!

このように、時間や手間を省いてくれる電子マネーは、忙しい現代を生きる我々の強力なサポーターです。しかし、お金の管理という点では、大きなリスクもあります。
オートチャージは残高が一定以下になると自動的にチャージされてしまうので、手持ちのお金がなくなることがありません。したがってお金を使っているという感覚がとても鈍くなります。
実際、切符を買って電車に乗る際には電車代の確認をするでしょう。しかし、電子マネーを使っている人で、電車代をいちいち確認している人はいないでしょうし、ひと月に電子マネーでどれくらい使っているかを自身で把握している人は少ないと思います。
よく電子マネーやクレジットカードは「利用履歴」がでるので、「家計簿をつける手間が省けるのが良い」という意見を耳にすることもあります。確かに「いつ、どのお店で、いくら使ったか」の履歴はしっかり残りますが、家計管理において大切なのは、実際にお金を使う前です。
筆者が家計のご相談を受けた際にも、「夫が電子マネーのオートチャージを使いすぎて困る」「クレジットカードの請求書をみて、こんなに使っていたのかとびっくりした」というお客さまがいらっしゃいます。
 

おすすめは、手動で1ヶ月に1回チャージ!

そこで、オートチャージでついつい使いすぎてしまうという方には、手間はかかりますが、手動でチャージすることをおすすめしています。さらにチャージするのは「1ヶ月カ月に1回」とします。
慣れないと、「めんどうだな」と感じられるかもしれませんが、チャージ自体は、1分もかかりません。そこで1ヶ月の予算をチャージしておいて、その中で使うようにすれば、使いすぎも防げますし、チャージした額の過不足を計算するだけで、1ヶ月の使った金額を把握しやすくなります。
 

ポイントにまどわされないことが大事!

オートチャージをすると、通常よりもポイントが多くもらえるサービスが多いため、どうせチャージするなら、やっぱり「手動よりオートで」と考える方もいらっしゃると思います。
ポイント制度は私たちの心をつかみます。ポイント〇倍!なんてみてしまうと、「今買わなければ」とつい思ってしまうように、私たちの購買行動にとても影響を与えています。
しかし、そのポイントがどのくらい価値のあるものなのかをじっくり考えてみましょう。数円~数十円分のポイントのために、何千円、時には何万円も使っていませんか?
 

まとめ

電子マネーはいろいろな形態でこれからも大躍進し、我々の生活から手放せない存在になることは間違いないと思います。しかし、使う側がしっかりとした意識をもっていないと、必要以上に使いすぎてしまう危険性を多いにはらんでいます。
ご自身の利用状況や傾向をよく考えて、電子マネーを上手に使いこなしてくださいね。
Text:山本美紀(やまもと みき)
CFP(R)認定者

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