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繰り越した通帳が何冊もあります。引っ越しするので処分してもいいでしょうか? すべて捨てても大丈夫ですか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年3月24日 10時0分

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繰り越した通帳が何冊もあるものの、引っ越しを機に処分しようかと考えている人もいるのではないでしょうか。しかし、これまで使用した通帳はすべて捨てて問題ないのか、気になっている場合もあるでしょう。   本記事では、そのような人に向けて、繰り越した通帳を捨てても問題ないのかどうか、捨てる際の注意点などを解説します。

繰り越した通帳は捨ててよいのか

繰り越し済みの通帳は、取引を行うために使うことはないため、処分しても問題ありません。特に古い通帳は届け出た銀行印の印影があり、それを使って印鑑の偽造など悪用される可能性もあるため注意が必要です。届け出た銀行印がどれか分からなくなると困るという理由で、古い通帳を保管している人もいるでしょう。
 
しかし、銀行印が分からなくなった場合は、自分名義であれば金融機関で変更できるため、そのために長期間保管しておく必要はありません。
 
ただし、ローンを組む予定がある場合は1年分、自営業もしくはフリーランスの人は、5~7年分の通帳を保管しておきましょう。ローン審査では、直近3ヶ月の通帳記載情報の提示が必要となる場合があるほか、収入審査もあるため、1年分の通帳はあると便利です。
 
また、確定申告で領収書代わりに通帳を使っている場合は、申告にかかわる書類は5年または7年の保存義務があるので、念のため一定期間保管しておきましょう。
 

繰り越した通帳の捨て方は

通帳は可燃ゴミで処分が可能ですが、そのまま捨てると、個人情報が悪用される可能性があるため、注意しなくてはいけません。なるべく外部に個人情報の流出を防ぐためにも、まずは黒い油性マジックや個人情報保護スタンプなどを使って、住所や氏名、銀行印などの個人を特定できる部分を塗りつぶしましょう。
 
その後、シュレッダーやハサミを使って細かく刻み、外から見えないように不透明の袋に入れたり、紙に包んだりしてほかのゴミと一緒に出すとよいです。なお、金融機関では、繰り越しの際に古い通帳の引き取りをしてくれる可能性もありますが、基本的には回収業務は担っていないため、自分で処分しましょう。
 

デジタル通帳について

通帳の処分が面倒な場合は、デジタル通帳に切り替えるのも一つの方法でしょう。デジタル通帳は、その名の通り、紙の通帳で行ってきた預金管理などを、スマートフォンやパソコンを使って行えるサービスです。
 
通帳記帳や発行の手間がかからないだけでなく、盗難や紛失の心配もいりません。通帳の繰り越しもなくなるため、繰り越し済み通帳の管理の手間もかからない点がメリットです。ただし、デジタル通帳に切り替えると、紙の通帳は使用できなくなり、紙の通帳に戻す場合は窓口で再発行の手続きが必要になる点に留意しましょう。
 

繰り越し済み通帳は、個人情報に気を付けて処分しよう

繰り越した通帳は、ローンを組む予定がある場合は1年分、自営業もしくはフリーランスの人は、5~7年分を保管しておくと安心ですが、それ以外は自分の好きなタイミングで処分して問題ありません。ただし、通帳を処分する場合は、使用済みのものであっても氏名や銀行印など、個人情報が含まれているため、処分の仕方に注意することが大切です。
 

出典

国税庁 個人で事業を行っている方の記帳・帳簿等の保存について
一般社団法人全国銀行協会 デジタル通帳に切り替えると何が変わる?
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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