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タンス預金とは一体何ですか? 特徴や問題点を教えて下さい!

ファイナンシャルフィールド / 2024年4月22日 9時0分

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タンス預金は、家計における簡便な資金管理方法としてしばしば話題になります。この記事では、タンス預金の基礎知識に触れたあとで、そのリスクについて解説します。

タンス預金の基礎知識

家庭内における現金の直接保管のことを通称「タンス預金」と呼んでいます。タンス預金には、主に次のような点で利便性を感じる人が多いため、ポピュラーな方法といえるでしょう。
 

・個人財産を家族から隠せる

いわゆる「へそくり」ができることがタンス預金の利点の一つです。家族に知られずに貯金を増やしたいと考える人々にとっても、これは大きなメリットでしょう。
 

・資金への即時アクセス

突発的な必要性が生じた際や、金融システムがアクセス不可能になった状況でも、保有する現金によって直ちに対応できます。
 

・金融機関の不安定性対策

日本の銀行システムではペイオフ制度により、預金保険の上限が1000万円と定められています。これを超える貯蓄を持つ場合、その超過分は保護されないリスクがあるのです。この点において、自宅に現金を置いておくことは、財産を守るための魅力的な方法の一つとなります。
 

タンス預金の問題点

タンス預金には便性な点もありますが、潜在するリスクも無視できません。主に、次のような点で注意が必要です。
 

・盗難のリスク

空き巣被害にあった場合、まず狙われるのはタンス預金といわれています。金融機関では、強固なセキュリティーシステムや監視カメラなどにより、顧客の資産を守る措置が講じられていますが、個人宅で同等の安全性を確保することは事実上困難です。
 

・紛失のリスク

保管して時間がたつと、保管した場所を忘れる可能性があります。また、家族に知られずに現金を保管していた場合、その人が亡くなった際に遺産として認識できないため、意図せずゴミに紛れて処分される可能性も否定できません。
 

・遺産相続トラブルのリスク

現金の存在が証明できない場合、正当な相続人が適切な遺産を受け取れないことがあります。また、相続手続きが終わったあとでタンス預金が発見されると、再度申告する必要もあります。最悪の場合、相続人である家族間の争いを引き起こす原因となり、結果的に相続手続きを複雑化させることになりかねません。
 

・自然災害による財産損失リスク

2011年に発生した東日本大震災などのように、地震や津波で自宅が被害を受けると、タンス預金も失われる可能性があります。金融機関に預けていれば自然災害の影響はほぼないと考えられますが、自宅での現金保管についてはなんの補償も得られません。
 

タンス預金は利点とリスクのバランスを考えて

タンス預金はその手軽さや自分で管理できる点では魅力的ですが、潜在的なリスクもじゅうぶんに考慮する必要があります。
 
特に日本のような自然災害が多い国では、現金を家庭内に保管する行為には細心の対策が求められるでしょう。これらの利点とリスクを総合的に評価し、自身の資産管理戦略を慎重に計画することが重要です。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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