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給食調理員や学校用務員も「公務員」だと知りました。市役所などで働く”一般行政職”とどれくらい「給与」は違いますか?

ファイナンシャルフィールド / 2024年4月20日 4時10分

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地方公務員といえば市役所などで働く一般行政職のイメージが強いですが、給食調理員や学校用務員など、ほかにもさまざまな職種があります。給食調理員や学校用務員は「技能労務職」に分類されますが、市役所などで働く一般行政職と給与に違いがあるのか気になる方もいらっしゃるでしょう。   そこで今回は、技能労務職と一般行政職の平均給与について調べてみました。自身の得意分野を生かして、公務員という安定した職を目指す選択肢もあります。ぜひ参考にしてください。

給食調理員や学校用務員も公務員!? 職員数はどれくらい?

地方公務員といえば、市役所などで働く一般行政職のイメージが強いかもしれませんが、ほかにもさまざまな職種があります。なかには、給食調理員や学校用務員も公務員だと知って、驚く方もいらっしゃるようです。
 
総務省の「令和4年地方公務員給与の実態」によると、地方公務員の総職員では一般行政職が30.9%(86万6009人)を占めていて最も多いことが分かりました。一般行政職以外にも、小・中学校(幼稚園を含む)教育職(21.6%)や警察職(9.3%)などが、比較的割合の多い職種です。
 
給食調理員や学校用務員は「技能労務職」や「現業職員」と呼ばれていて、一般的には単純な労務に雇用される職員のうち、技術者・監督者・行政事務担当者以外の職員を指します。
 
同調査によると、2022年の技能労務職の割合は全体の2.5%(7万408人)で、職種別にまとめると以下の通りです。

●清掃職員:0.8%(2万1421人)
●学校給食員:0.4%(1万529人)
●守衛:0.0%(482人)
●用務員:0.5%(1万3504人)
●自動車運転手:0.1%(3549人)
●その他:0.8%(2万923人)

 

技能労務職と一般行政職の平均給与と学歴を比較

給食調理員や学校用務員などの技能労務職と、一般行政職の平均給与額には、どれくらいの違いがあるのか気になる方もいらっしゃるでしょう。同調査によると、それぞれの平均給与の月額は以下の通りで、それほど大きな差はないことが分かります。

●一般行政職:31万5093円(平均年齢42.1歳)
●技能労務職:31万231円(平均年齢51.7歳)

それぞれの学歴別の職員構成を比較すると表1の通りです。
 
表1

区分 大学卒業 短大卒業 高校卒業 中学卒業
一般行政職 70.1% 8.2% 21.5% 0.2%
技能労務職 3.2% 6.3% 66.4% 24.1%

※総務省「令和4年地方公務員給与の実態」 を基に筆者作成
 
一般行政職は大学卒業の割合が70.1%で最も多いのに対して、技能労務職は高校卒業が66.4%、中学卒業の24.1%がそれに次いで多いことが分かります。
 

給食調理員や学校用務員と一般行政職の給与に大差なし! 技能労務職を目指すのもあり!?

給食調理員や学校用務員は、地方公務員の「技能労務職」に分類されます。技能労務職の平均給与は月額で約31万円となり、一般行政職と同じくらいであることが分かりました。しかし一般行政職の平均年齢は9.6歳低いことから、同じ年齢だと給料に差がついていることも推測できます。
 
技能労務職の職員数は、一般行政職と比較すると少なく、狭き門といえるかもしれません。しかし学歴別に比較すると、中学・高校卒業の割合が大きいことから、大学進学をせずに自分の得意分野を生かして公務員になりたい方は、技能労務職を目指してみるのもいいでしょう。
 

出典

総務省 令和4年地方公務員給与の実態 第1 調査結果の概要(30.40.41ページ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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