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住宅関連でよく耳にする  ZEH(ゼッチ) これって何のことなのか

ファイナンシャルフィールド / 2018年12月1日 10時30分

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最近、住宅関連においてZEH(ゼッチ)という言葉をよく耳にするようになりました。耳慣れない言葉かもしれませんが、住宅購入を検討している人は聞いたことがある言葉ではないでしょうか?   ZEHは「太陽光発電などの再生可能エネルギーを導入することにより、年間の一次エネルギー消費量の収支がゼロとすることを目指した住宅」※です。しかし、いろいろな制限も多くあります。   住む地域によっては「ZEHにしたいけど、住宅に太陽光発電システムをそんなに載せられない」など懸念材料もあると思います。ですが、最近ではZEHでもさまざまな種類が増えています。今回はそんなZEHの種類について触れていきたいと思います。  

近年増えているZEH(ゼッチ)の種類とは?

NearlyZEH(二アリーゼッチ)とは、本来のZEHのように年間の一次エネルギー消費量がゼロになるわけでなく、ゼロに近づけた住宅のことをいいます。地域によっては日照が少なかったり、狭小地域だと太陽光発電システムの大きさに制約が出てきたりすることがあります。
 
そういったところでは、太陽光システムを住宅に載せてもあまり効果は見られず、発電量が少なくなってしまいます。
 
太陽光の発電量が少なければ、年間の一次エネルギー消費量を100%にするのは難しくなってしまいます。ですが、NearlyZEHは、年間の一次エネルギー消費量を75%以上と定義されているので、条件が少し緩和されています。
 

■ZEH oriented(ゼッチオリエンテッド)とは?

もうひとつあるのがZEH oriented(ゼッチオリエンテッド)です。こちらはどういったものか解説していきます。
 
ZEH orientedは、こちらもZEHの種類のひとつで、2018年度から開始されたものです。
 
ZEHの条件に創エネルギーとして、太陽光発電システムの設置が要件にありますが、東京都などの都心部などは敷地面積が狭く、太陽光発電システムを載せるための屋根の面積を確保できなかったり、なかなか陽が当たらなかったりなどの課題があります。
 
そのような地域にZEHを建てたい際に、適用されるのが「ZEH oriented(ゼッチオリエンテッド)」です。
 
ZEH orientedは、断熱性や省エネが基準を超えていることが条件ですが、太陽光発電のシステムを載せなくてもZEHとして認められます。ZEH orientedが適用されるのは、都市部の一部となっているので、確認が必要となります。
 

■ZEH(ゼッチ)の選択肢は増えている

先ほどご紹介したようにZEHにも選択肢が増えています。今まで太陽光発電のシステムが載せられない、費用がかかりすぎるなどの懸念があり、検討できていなかった方も多いのではないでしょうか。
 
そういった方でも、太陽光発電のシステムを載せなくても認定されるものができ、検討することができるようになりました。補助金なども含め、今後のZEHの動きはますます注目したいところです。
 

■ZEH(ゼッチ)は標準になる

ZEHは世界ではすでに標準となっています。そして日本の住まいの考え方もどんどん変わってきています。政府は2020年までにZEHを標準住宅とすることを目指しています。さらには2030年にはZEHの平均化を目指しています。
 
太陽光発電のみでなく、住宅そのものが高性能であり、断熱性の優れたサッシを使用するなど、断熱性の高さなども重要視されています。今後ZEHが普及していくのではないでしょうか。
 

まとめ

ZEHの種類についてご紹介していきましたが、いかがでしたか?
 
地球温暖化が進む中で、エネルギーを排出するのではなく、自分たちでエネルギーを創ることが今後重要になってきます。ZEHにすれば環境に優しいだけでなく、電気代が抑えられるなど自分たちにも大きなメリットがあります。
 
都心部や狭小地域に住んでいる方で、「太陽光発電のシステムがなかなか載せられない」という方も、ぜひこの機会にNearlyZEH(二アリーゼッチ)やZEH oriented(ゼッチオリエンテッド)を検討してみてはいかがでしょうか?
 
※資源エネルギー庁HPより
 
Text:川添典子(かわぞえ のりこ)
ファイナンシャルプランナー2級

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