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実はあまりよく知らない 知らない大人はかっこ悪い「葬儀のお金」

ファイナンシャルフィールド / 2018年12月14日 3時0分

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病院で人生の最期を迎える方が多くなりました。病院で亡くなると、多くの場合はその数時間以内にご遺体を病院から安置所に移送しなくてはなりません。   その際に残された家族が最初にすることは、ご遺体の移送を依頼する葬儀社を決めることになるわけですが、亡くなった方の意向がないなどの理由で事前に葬儀社が決まっていないと、病院から紹介される葬儀社に依頼することになります。   今回は、多くの方が葬儀一式を依頼することになる、葬儀社の葬儀プランや費用について、お話しします。  

葬儀社のプランの多くは「祭壇の費用が中心」

多くの葬儀社がまず「どの祭壇にしますか?」と尋ねてくるように、祭壇から案内される場合が多く、用意されている葬儀プランの大半は、祭壇や葬儀に必要なものを中心に構成されています。
 
葬儀プランという名称から、葬儀に必要な項目・費用はすべて含まれていると思いがちです。
 
しかし、プランの多くは後述の項目が「別料金」になっているなど、葬儀費用がプランに記された金額だけでは収まらず、想定していた金額よりも高額になることがあります。そのため、葬儀プランの内容は事前にしっかり確認しておく必要があります。
 

通夜や告別式で振る舞う料理

通夜や告別式で振る舞う食事や飲み物代は、葬儀プランに含まれていない場合があります。
 
通夜の場合は、告別式と比較すると食事や飲み物代が高くなるのが一般的で、用意する人数によって必要な金額が大きく変わります。また、配膳係を用意するための費用が別に請求される場合もあります。
 

香典返し(返礼品)

香典返しも葬儀プランに含まれていない場合が多いです。香典返しは宗教や地域によって異なりますが、葬儀の後に渡す「即日返し」と35日や49日法要に合わせて渡す「後返し」があります。
 
通夜や告別式で振る舞う料理と同様に、会葬者の数や香典返しの品物によって必要な金額が大きく変わります。
 

お坊さんへお渡しするお布施

仏式の葬儀では、お坊さんに来てもらうことになります。その際、お坊さんにお布施(読経料、戒名料)を渡しますが、この金額も葬儀プランに含まれていない場合がほとんどです。
 
注意点としては、戒名をつけてもらう場合、一般的に戒名の種類によって必要な金額が異なることや、お布施は「当日現金でお坊さんに渡す必要がある」ため、当日までに現金を用意しなくてはならないなどがあります。
 

その他の費用

亡くなってから火葬までの期間が長くなる場合(都市部の火葬場待ちなど)は、ご遺体の保存に使用するドライアイスや衛生保存剤の追加費用が必要になります。
 
他にも、葬儀に使用する式場利用料、遺族や会葬者が乗るハイヤーやマイクロバスの費用、通夜の時の貸し布団費用、霊柩車の運転手や火葬場の職員への心づけなど、見落としがちな細かい費用も葬儀プランに含まれていない場合がほとんどです。
 
なかには亡くなった方の身長が高く、葬儀プランに含まれる棺に体が収まらないため、大きい棺を用意しなくてはならなくなり、予期せぬ追加費用が発生するケースもあります。
 

高額な支払いになることが多い「葬儀のお金」

このように、高額な支払いを余儀なくされる葬儀。それを取り仕切ってもらう葬儀社や葬儀の内容を、病院で亡くなってから数時間で決めてしまって本当に良いのでしょうか?
 
亡くなる方・残される家族が、お互いに納得のいく葬儀にするために、事前に葬儀の料金や内容を確認し、話し合うことが望ましいですね。
 
Text:中田 真(なかだ まこと)
CFP(R)認定者、終活アドバイザー
 

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