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今の保険証は、12月から「マイナ保険証」に切り替える必要が!? これまでの保険証よりも“メリット”は多いの? 切り替えなかった場合の措置とあわせて解説

ファイナンシャルフィールド / 2024年10月6日 2時0分

今の保険証は、12月から「マイナ保険証」に切り替える必要が!? これまでの保険証よりも“メリット”は多いの? 切り替えなかった場合の措置とあわせて解説

現在使われている健康保険証は、2024年12月2日に発行が終了し、その後は基本的にマイナンバーカードを利用した健康保険証(マイナ保険証)を利用することになります。病院などでマイナ保険証を利用する人も増えてきました。   マイナ保険証にはどのようなメリットがあるのでしょうか。また、マイナ保険証には必ず切り替えないといけないのでしょうか。本記事ではマイナ保険証を使うメリット、切り替えなかった場合の措置などを解説します。

2024年12月からマイナ保険証に切り替わる理由

マイナ保険証へ全面的に切り替えられる理由は、医療のDX(デジタルトランスフォーメーション)化を進めるためです。デジタル技術の導入が進んでいない医療業界のDX化を進めて、業務の効率化を図ることが目的とされています。マイナ保険証は、DX化を進めるための基盤です。
 
マイナ保険証を使うとどんなメリットがあるのでしょうか。以下で3つのメリットを紹介します。
 

正確な情報を医療機関に伝えられる

マイナ保険証を使うと、自分に処方された薬や特定健診の情報などを医療機関に提供できます。複数の薬を飲んでいる場合、口頭で自分が飲んでいる薬を正確に伝えることが難しい人は多いのではないでしょうか。マイナ保険証であれば、正確に薬などの情報を伝えられます。
 

高額療養費制度を簡単に利用できる

高額療養費制度とは、1ヶ月にかかった医療費が上限額を超えた場合に、あとで払い戻しを受けられる制度です。上限額は年齢や所得によって異なります。例えば、年齢が69歳以下で年収約370万円までの人の上限額は5万7600円です。
 
今までは、上限額を超えた場合は一度全額を払ったうえで申請書を提出するか、「限度額適用認定証」の取得が必要でした。しかし、マイナ保険証を使うと限度額を超える分は支払わなくてよくなります。
 

医療費控除の利用が簡単になる

医療費控除とは、1年間に支払った医療費が一定額を超える場合は、支払った医療費をもとに計算した額の所得控除を受けられる制度です。医療費控除を受けるには、領収書を保存して、確定申告時に「医療費控除の明細書」を作る必要がありました。
 
しかし、マイナ保険証を利用してe-Taxと連携すると、必要なデータが自動入力され、領収書の保管も必要ありません。
 

マイナ保険証に切り替えないとどうなる?

従来の保険証は2024年12月2日で発行が終了しますが、経過措置として12月2日時点で有効な保険証は最大で1年間使用できます。例えば、有効期限が2025年7月31日までの保険証があれば、2025年7月31日までは保険証が有効です。
 
また、マイナンバーカードを保険証として利用登録していない人や、そもそもマイナンバーカードを取得していない人に対しては、被保険者資格の情報を記載した「資格確認書」が無償交付されます。これは従来の保険証とほぼ同様のものと考えてよいでしょう。
 
つまり、マイナ保険証に切り替えたほうが便利にはなりますが、切り替えはあくまで任意のため、切り替えなくても保険診療を受けられなくなることはありません。
 

まとめ

マイナ保険証に切り替えると、正確な情報を医療機関に伝えられたり、高額療養費制度や医療費控除の利用が簡単になったりするメリットがあります。従来の保険証は2024年12月で廃止されますが、経過措置が設けられていますし、マイナ保険証に切り替えなくても資格確認書を保険証代わりに使えます。
 
マイナ保険証の切り替えは任意のため、メリットなどを考えて切り替えを検討しましょう。
 

出典

厚生労働省 マイナンバーカードの健康保険証利用について
厚生労働省保険局 高額療養費制度を利用される皆さまへ(平成30年8月診療分から)
 
執筆者:山根厚介
2級ファイナンシャルプランニング技能士

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