“ヤング”FC東京が見せた意地 「若いとかは関係ない」先発平均22.73歳で掴んだ1勝の価値
FOOTBALL ZONE / 2024年4月4日 11時10分
■ベテラン勢を差し置き、若きタレントを中心に勝利
FC東京は4月3日、J1第6節で浦和レッズと国立競技場で対戦し、後半の2得点で2-1の逆転勝ちを収めた。この試合のスタメン平均年齢は22.73歳。殊勲の決勝ゴールを決めたMF松木玖生は「今のFC東京は、誰が出てもいいチームを作れます」と豪語した。
国立競技場に浦和を迎えたFC東京の先発メンバーは、前節の川崎フロンターレ戦(27.45歳)から大きく若返った。ベテランDF長友佑都、DF森重真人の名前はなく、川崎戦でスタメン出場した主力クラスの一部がベンチスタートに。代わって19歳DF土肥幹太、21歳MF安斎颯馬らフレッシュな面々がピッチに立った。
そのなかでFC東京は前半24分、FWチアゴ・サンタナにハーフウェーライン付近から約50メートルの超ロング弾を決められ、1点ビハインドでハーフタイムへ。個々の経験値で勝る浦和に優位な展開に持ち込まれそうになったが、後半に入り若きメンバーが意地を見せた。
まずは後半5分、DFバングーナガンデ佳史扶からの左クロスを中央で受けたMF荒木遼太郎が右足を一閃し、同点ゴール。その8分後にはFW俵積田晃太からのクロスに松木が反応。マッチアップした浦和DF大畑歩夢が滑った隙を逃さず、左足でボレーシュートを叩き込み、逆転した。
流れを引き寄せたFC東京は浦和の反撃を許さずそのまま勝利。攻守が目まぐるしく入れ替わる時間帯もあったこの試合について、同点弾の荒木は「平均年齢がめちゃくちゃ若かった。みんなフレッシュで今日は走り勝つとみんなで言っていたので、そこが出たのかなと思っています」と振り返った。
実際に走行距離では浦和の126.379kmに対して133.971km、スプリント回数でも9つ上回る180回をマーク。実力者揃いの浦和に対して、松木、荒木、バングーナガンデらのU-23日本代表候補組、19歳アタッカー俵積田ら伸びしろ十分のタレントたちを中心に勝ち星を掴んだ事実は大きな自信へとつながったはずだ。
「今のFC東京は、誰が出てもいいチームを作れますし、それが若いとかは関係なくて、このメンバーでもやれる自信はありました」(松木)。中3日で迎える次節の鹿島アントラーズ戦に向け、若きタレントたちが実に頼もしいパフォーマンスを繰り広げた。(FOOTBALL ZONE編集部・橋本 啓 / Akira Hashimoto)
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