花田紀凱 天下の暴論プラス 各新聞の評価と殆ど一致せず「昨年見た映画」ベスト10 出てくる人々も風景も…すべてが懐かしい台湾映画「本日公休」など
zakzak by夕刊フジ / 2025年1月9日 15時30分
吉例、今年の年賀状で紹介した「昨年見た映画」のベスト10。
年末、各新聞の映画記者たちが、今年のベストを選んでいたが、殆ど、一致しなかった。
ま、ぼくの個人的趣味ということで御容赦。
で、ベスト10。
(1)本日公休
(2)コット、はじまりの夏
(3)PERFECT DAYS(パーフェクト・デイズ)
(4)落下の解剖学
(5)オッペンハイマー
(6)枯れ葉
(7)お隣さんはヒトラー?
(8)ソウルの春
(9)ゴンドラ
(10)山逢いのホテルで
(次)十一人の賊軍
(1)台中の下町で40年にわたって理髪店を営むアールイ。常連客を相手に今もハサミを握っている。
息子の卒業式に出るために散髪に来た紳士。夢枕に立った亡き妻に「髪は黒い方がいい」と言われ、初めて白髪染めにやってきた老人。親に内緒で流行りのヘアスタイルにしてほしいと頼んでくる高校生……。
そんなある日、かつて常連客だった〝先生〟が病床にあると聞き、出張散髪のため小さな愛車で、その町に向かう……。
かつて、日本にもこんな理髪店があった。台湾映画を見るといつもそうなのだが、出てくる人々も、風景も、すべてが懐かしい。
(2)アイルランドの田舎町。貧しい大家族の中で暮らす9歳の少女コット。赤ちゃんが生まれるまでの夏休みを、遠い親戚、子供のいない農場主夫妻の下で暮らすことに。
初めは戸惑っていたコット。夫妻のやさしさ、緑豊かな農場の暮らしに、今まで経験したことのなかった生きる喜びを感じるようになる。
そして、3人は本当に家族のようにかけがえのない時間を過ごしていく。が、コットの帰宅の日が近づいてくる――。
(4)雪山の山荘で、男が転落死した。妻に殺人容疑がかかり、唯一の証人は視覚障害のある11歳の息子。
事故か、自殺か、殺人か――。
裁判を通じ、その謎に迫っていくのだが、そこで明らかになったのは死の真相だけではなかった。
(6)引退宣言から6年、アキ・カウリスマキが戻って来た!
ヘルシンキを舞台にもう若くない、労働者階級の男と女の不器用な恋。
偶然、出会った2人だが、運悪く、何度もすれ違ってしまう。言葉少なで、感情をあらわにしない2人。
カウリスマキの世界全開だが、ハッピーエンドでほっとした。
(7)アウシュビッツ強制収容所の隣で平和な日々を送る一家の日常を描いた『関心領域』はアカデミー賞やカンヌで受賞したすぐれた作品だが、この作品も捨て難い。
というか、ぼくはこの作品の方が好きだ。
コロンビアの田舎で一人暮らす老人は第2次大戦中のホロコーストを生きのびたユダヤ人。家族全員をナチスに殺され、ずっと孤独な人生を送っている。
ある日、隣りに高齢のドイツ人が引っ越して来た。境界をめぐって取っ組み合う2人、サングラスがずり落ちた相手の顔は、なんとヒトラーにそっくり。
老人の調査活動が始まる。そして驚くべき事実が。
(9)ジョージアの山の谷間を行き来する2台のゴンドラ(実在)で働く2人の女性。
ゴンドラがすれ違う一瞬にドラマが生まれる。
セリフ一切ナシのユニークな映画。
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