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「使いたくても使えない」 3試合で52得点…圧勝の裏で侍Jに生まれた“贅沢な悩み”

Full-Count / 2024年9月5日 12時48分

フィリピン戦に出場したU-18代表の智弁学園・花田悠月【写真:Getty Images】

■U-18日本代表は3戦連続コールド勝ちでスーパーRに進出

 国際大会ならではのルールがある。侍ジャパンU-18日本代表は4日、台湾で開催されている「第13回 BFA U18アジア選手権」のフィリピン戦に13-0で勝利。オープニングラウンド3戦全勝で、6日からのスーパーラウンド進出を決めた。全て5回コールド勝ちで順調なスタートを切ったが、だからこそ生まれる“贅沢な悩み”があった。

 オープニングラウンドを全勝で勝ち抜き、Bグループ首位通過を決めたU-18日本代表。初戦の香港戦から13イニング連続得点で、合計52得点と圧倒的な打力を見せている。しかし、得点差が開くことで“不文律”を頭に入れなければならない状況になった。

 MLBをはじめ、国際大会ではルールブックには記載されていないが、守らなくてはならない“掟”が存在する。大量リードしているチームは、盗塁や送りバントをしてはならない等、相手チームへの敬意を示すために守られてきた暗黙の了解だ。だが、日本ではあまり馴染みがない。特に高校野球では取り入れられることはほとんどない。

 本来はバントなど、小技を絡めて1点を取りに行く野球もしていきたいのが日本代表の本音。小倉全由監督も「使いたくても使えてないですね」とポツリと漏らした。

■小倉監督「あんまり点差が離れたら走っちゃダメですからね」

 4日のフィリピン戦も初回から6得点。これには「(バントや盗塁なども)使いたいんですけど、あんまり点差が離れたら走っちゃダメですからね。初回にあれだけ点を取ったら走るなよって言ってありますけど……。エンドランも出そうと思ったんですけど、もし空振りして盗塁になったら言われちゃうから(笑)」と贅沢な悩みを打ち明けた。

 智弁学園の花田悠月内野手(3年)も「(国際大会は)馴染みのないルールもあるので気を付けないといけない」と語るなど、選手たちも気にしている様子だ。

 スーパーラウンドでは6日台湾、7日に韓国と対戦する。オープニングラウンドとは異なり、僅差の試合が予想される。だからこそ、バントやヒットエンドランなどの戦術が重要になってくる。試合で使う機会がなかったからこそ、「その分練習の中でエンドランやバントはやらせています」と小倉監督。意外な“悩み”も乗り越えて、大一番に臨む。(木村竜也 / Tatsuya Kimura)

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