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アマゾン、日本向けのオリジナル・コンテンツ戦略を本格的に始動

ガジェット通信 / 2016年10月31日 17時0分

アマゾンのアジアパシフィック向けコンテンツを統括するジェームズ・ファレルは、日本市場向けの野心的なオリジナル・コンテンツの計画が成功戦略の一部になると、今年5月に初めて公式に明らかにした。

ファレルは、「オリジナル・コンテンツは、プライムビデオ・サービスの大きな部分を占める」と話す。「我々を突き動かすのは、人を引き付ける、際立った番組を作るための情熱と願望だ。ほかでは見ることができないテレビ番組や映画には、これまで視聴者が出会ったことがない、ユニークな内容と興味深いキャラクターの存在がある」とも語っている。

ファレルは、「我々は、アニメからバラエティ、テレビシリーズから映画に至るまで、あらゆるタイプのコンテンツで成功を収めてきた」と話す。同社は、東京国際映画祭と、同映画祭が提携しているTIFFCOMにもバイヤーを送っている。

昨年9月にストリーミング・コンテンツで日本市場に参入して以来、アマゾンはローカルなコンテンツを含むすべてのジャンルをカバーしようとしてきた。ファレルは、「我々が学んだことで最もエキサイティングなことの1つは、視聴者がどんなコンテンツに最も鑑賞の興味を抱くかという点において、いかに多種多様であるかということ」と述べた。「日本におけるアマゾンのオリジナル・シリーズの中で、最も実績を上げている4作品はどれも内容が全く異なる」(ファレル)。

4作品とは、6月22日にスタートした全12話のドラマ『はぴまり〜Happy Marriage!?〜』、ブラボーカンパニーの福田雄一が脚本・演出を務めるSFコメディ・シリーズで、9月に配信開始となった『宇宙の仕事』、そして、人気のアクション・アドベンチャー作品『仮面ライダー』シリーズと子供向けコメディ作品『クレヨンしんちゃん』シリーズのスピンオフ作品だ。

携帯型のデバイスがコンテンツの主たる成長を促しているにもかかわらず、ファレルは「プライムビデオを簡単に見られるようにするテレビゲーム機、接続型テレビ、そして、特に同社独自のデバイス群の1つであるアマゾン・ファイアTVが好調な伸びを示している」と述べる。

日本の消費者が、映画のデジタル配信を受け入れることに対していかに遅れてきたかという意味で、この主張は興味深い。というのも、今ではTSUTAYAを含む複数の企業がオンラインで映画を提供しているのに、日本ではビデオショップやDVDの宅配が未だに有力なビジネスとみなされているのだ。

日本向け番組に対する、熱狂的なユーザーの反応に刺激され(ファレルによれば、「消費者が私のもとに来て、『こんなものは見たことがない。次のエピソードまでどれくらい待てばよい?』と言う」らしい)、アマゾンは番組を開発し続けている。

ファミリードラマ『福家堂本舗‐KYOTO LOVE STORY‐』は10月19日に配信がスタートし、コメディの大スターである松本人志が出演する新たなバラエティ番組『ドキュメンタル』は、長年人気のSFシリーズ『ウルトラマン』のスピンオフ作品と共に、年内の放送開始が予定されている。

そして来年には、アマゾンがワーナー・ブラザースと共同製作するリアリティ番組『バチェラー・ジャパン』が配信される。

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