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監督インタビューでここまで分かった! 斎藤工さん主演のラーメンをテーマにした映画が来夏公開へ

ガジェット通信 / 2017年11月2日 18時0分

斎藤工さんと松田聖子さんがシンガポールで映画の撮影を行っているらしい。「ラーメンテー」というタイトルらしい。……そんな噂が小出しに流れたまま詳細については謎だった映画『ラーメンテー』が、現在開催中の東京国際映画祭で記者会見を実施。

シンガポールの映画界をけん引するエリック・クー監督をはじめ、日本人キャストの斎藤工さん、松田聖子さん、別所哲也さん、シンガポール人キャストのジネット・アウさん、マーク・リーさんが登壇し、同作の撮影が完了したことを報告しました。

ガジェット通信は会見後のエリック監督、ジネットさん、マークさんを直撃。気になる物語の内容、撮影の様子について話を聞くことができました。

“ラーメンテー”の開発からスタートした企画

2016年のシンガポール・日本外交関係樹立50周年を機会に、両国の合作映画の企画がスタート。白羽の矢が立ったのが、カンヌ国際映画祭でパルムドールにノミネートされた経験も持つ、シンガポール映画界の至宝エリック監督です。

「長いこと日本の食文化に魅力を感じてきました。せっかくなら日本のラーメンを題材にした映画を作りたい。映画『タンポポ』(1985年/伊丹十三監督)のように食を中心にしながら、愛や赦し、情熱を表現したいと思いました」(エリック監督)。

タイトルの「ラーメンテー」とは、ラーメンと、シンガポールのソウルフードである“バクテー”(骨付き豚肉の煮込みスープ)を組み合わせた創作料理。

「ラーメンの麺とバクテーのスープは相性が良いと考え、3か月ほどかけてラーメンテーの開発を行いました。美味しいラーメンテーが完成したことで、日本とシンガポールの融合を演出できたと思います。その後、脚本作りに取り掛かりました」(エリック監督)。

「映画の中で実際にラーメンテーを食べるシーンがあって、本当に美味しかったです。シンガポールは世界中の食が集まる場所なので、ラーメンテーを屋台で出してもきっと評判が良いと思います」(ジネット)。

日本とシンガポールをつなぐ物語

物語は日本とシンガポールが舞台。高崎のラーメン店で働く真人(斎藤工)は、ある日父親が突然死んでしまい、遺品の中から1冊の古い日記を発見。真人が10歳の時に亡くしたシンガポール人の母が書いたもので、母親役を演じるのがシンガポールの国民的女優ジネット・アウさんです。

「高崎の撮影では現地の方々にとても歓迎していただきました。少し観光もできて、訪れた観音像(白衣大観音)は素晴らしかったです。あとは日本でラーメンを食べることもできました。一蘭のラーメンがとても美味しかったです(笑)」(ジネット)。

料理のレシピ、写真、母親の様々な思い出が詰まった日記。忘れかけていた過去の1ピース、1ピースを埋めるため、真人は幼い頃に可愛がってくれた叔父を探しにシンガポールへと旅立ちます。シンガポール人の叔父役を演じるのが、俳優としても活躍するシンガポールで最も有名なコメディアン、マーク・リーさん。

「工との共演は最高でした。とても謙虚で、演技のアイデア出しにも協力的で、まさにプロフェッショナル。僕に似てハンサムだしね(笑)」(マーク)。

「工は俳優だけでなく、監督としても素晴らしい才能を持っているから、ある程度自由な演技を求めたシーンもあります。私が書いた脚本よりももっと良いものが完成したと思います。母国語が異なる工とマークが会話するシーンは、互いの演技で素晴らしいケミストリーが生まれました」(エリック監督)。

「聖子さんとの共演も刺激的でした。大ファンで、ベッドルームにポスターを貼っていました。毎日一緒に寝ていたんです。そんな憧れの人と仕事ができるなんて」(マーク)。

バクテーの店を営んでいた叔父を探すため、真人はシンガポール在住のフードブロガー美樹(松田聖子)の協力を得ることに。祖母がまだ生きていること、両親がどんな出会いをして自分が生まれるに至ったか……初めて知る過去とともに傷つき、固く閉じてしまった祖母の心。一度はバラバラになってしまった家族を取り戻すため、真人が選んだ方法とは……。

「愛や食というのは世界共通のテーマです。たとえ心が離れていても、一緒に食卓を囲むことで人々の心はつなぐことができる。そういったことが巧みに描かれた素晴らしい脚本だと思いました。ローカルフードは現地の人を理解するのに重要な役割を果たしてくれます」(マーク)。

「それぞれ様々な思いを抱えて生活していると思います。後悔したり、人との関係で辛い思いをしたり。そんな人たちの心をほぐしてくれるような、人を赦し、受け入れるということを思い出させてくれるような、温かい作品になっていると思います」(ジネット)。

「自分が思っていた以上の作品ができたと思います。自分としては日本との初めての合作で、とても素晴らしい俳優たちに恵まれました。日本のみなさんにも劇場に足を運んでいただき、日本とシンガポールをつなぐ物語を楽しんでいただけると嬉しいです」(エリック監督)。

映画『ラーメンテー』は、2018年初夏に公開予定です。

―― 表現する人、つくる人応援メディア 『ガジェット通信(GetNews)』

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