iPhone新地図アプリにユーザーも総統も大激怒

ガジェット通信 / 2012年10月1日 23時30分

iPhone新地図アプリにユーザーも総統も大激怒

アップルからiPhone5の発売にあわせてiOS6がリリースされた。iOSというのはiPhoneを動かすための基本ソフトのことで、iOS6はその最新版となる(iPhone5以前の機種でも、よほど古い型でなければインストール可能)。あれやこれやと細かくバージョンアップされているのだが、利用者の間で最も話題となっているのは、新たな地図アプリだろう。

これまでのiOSでは、Googleが提供している地図が基本アプリとして搭載されていた。充実したデータと使い勝手の良さで、電波さえ届くところなら迷子になりようがない、といえるほどの完成度だった。

しかしiOS6ではGooleマップが消えてしまった。代わりに搭載されたのが、Appleが自ら用意した自社製地図アプリ。これが非常に評判が悪い。

まず、とにかくデータ量が少ない。東京のど真ん中を表示しても、あるはずの建物等が激減。まるで高度成長期以前の地図を見ているかのようである。ご家庭にカラーテレビなんて夢のまた夢な時代に逆戻り。

また、ルート検索では自動車と徒歩は表示されるが、電車ルートを選ぶと検索結果の代わりに経路アプリの紹介一覧が表示される。しかも有料アプリ混じり。

さらに、掲載されているデータにも間違いが多数。青梅線にはパチンコガンダム駅が建設された。親父にも殴られたことのない駅長の機嫌を損ねると駅ごと砂漠に逃亡してしまいそうだ。

そんなこんなで、アップル製の新地図アプリは使い物にならないとブーイングの嵐。総統もお怒りである(関連リンク参照)。

ほかにもモトローラが新地図アプリをからかうような比較広告を出したり、ロンドンの地下鉄がiOS6ユーザー用に駅窓口で地図を配布したりと、各国でも問題となっている様子。

iOS6バージョンアップの際に、地図と同じくGoogleが提供していたYouTubeも基本アプリから消えたが、こちらは無料アプリが別途リリースされているので問題はない。Googleマップも同様に無料アプリ版が申請待ちだからもうちょっとの我慢だ、という話もあるが、その後Googleの会長から「まだ何もしてないよ」との発表もあり、雲行きは怪しい。

もっともSafari等のブラウザアプリでGoogleマップにアクセスすれば以前と同じように利用可能ではあるし、他にも無料の地図アプリは多いので、iPhoneだけ持って外出しても(バッテリーさえ切れなければ)迷子になる心配はない、といえばない。

でもさあ、地図ってiPhoneの基本アプリなわけでしょ? てことは、本体料金もしくは利用料にこの地図の料金も含まれてるわけでしょ? だったらやっぱり、まずはこの基本アプリ自体をもうちょっと使えるものにしていただきたいのである。それにiPhone利用者の全員が全員、別の地図アプリを入れればいいと知っているわけでもない(筆者周辺のiPhoneユーザー数名から判断)。最初から入っているものが使えない=iPhone使えない、となってしまう危険だってあるわけである。

まあ今後徐々にデータが充実され改善されていくのだろうが、スタートに失敗してしまったのは否めない。Googleマップ並みになったところで、それで当然と思われるだけだ。

一応はCEOのティム・クックから、地図について公式な謝罪が出たが(関連リンク参照)、Appleが今回の悪評を払拭するには、何かもう一つ、より画期的な機能を地図アプリに盛り込む必要があるのではないか。それは例えば、と筆者のような三文ライターがここで思いつけるような何かではなく、もっと画期的な何か。すでに発表されている3D表示などではない、Appleだからこそのアイデアに満ちた何か。

それが実現したならば、今回不満たらたらのユーザーたちも全部許してくれるだろうし、地上でiPhoneを楽しげに使っているユーザーを雲の上から見つめてほほ笑むジョブズ、なんてコラージュ写真が多数作られることだろう。

(田中 元)

【関連リンク】

総統閣下はiOS6の純正地図アプリにお怒りのようです

http://www.youtube.com/watch?v=43BbApcHJA4&feature=youtu.be

マップについてのTim Cookからのメッセージ

http://www.apple.com/jp/letter-from-tim-cook-on-maps/



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