鮮やかな先制点を奪った浦和MF梅崎「チームの助けにはならない」
ゲキサカ / 2014年8月10日 0時54分
[8.9 J1第19節 川崎F2-1浦和 等々力]
電光石火の先制点だった。試合開始早々の前半2分、最終ラインまで引いたMF阿部勇樹が蹴り出したロングフィードはDF谷口彰悟のクリアに遭う。しかし、そのボールに反応した浦和レッズMF梅崎司に迷いはなかった。右足を思い切り良く振り抜くと豪快なシュートがネットを揺らし、チームにいきなり先制点をもたらした。
「(興梠)慎三に浮き球のパスが出て、相手DFが触ると感じました。この辺りにこぼれてくるかなと予測して、そこにちょうど来たので、落ち着いてミートすることができたと思います」と先制の場面を振り返った。第5節神戸戦以来となる自身のゴールに、「1点取れたことでリラックスしてプレーできました」と振り返ったが、そこに笑顔はなかった。
それも当然だ。梅崎の先制点が生まれた1分後にMFレナトに同点ゴールを奪われ、後半33分にはFW大久保嘉人に決勝点を叩き込まれてチームは逆転負けを喫した。試合開始3分で1-1となり、その後スコアが動かない時間帯が続いたことに、「非常に緊張感のあるゲームとなり、2点目をどちらが取るかという展開の中でやられてしまいました。相手の方が勝負強かった」と唇を噛んだ。
これでチームは3試合未勝利。思ったように勝ち点を伸ばせない状況に、「悲観する内容ではなかったと思いますが、結果は負けてしまいました。何より、ここ3試合勝てていませんので…」と語ったものの、下は向かない。「だからこそ、次の試合が非常に大事になると思います。相手は広島なので絶対に勝ち点3が必要になる」と次戦への意気込みを示した。
今季の自身1点目を奪った神戸戦は1-3の逆転負け、そしてこの試合では先制点を奪いながらも1-2の逆転負けを喫し、自身のゴールが勝利に結び付いていない。「結果につなげないと、チームの助けにはならない」。次こそは自身のゴールでチームに勝利をもたらす。
(取材・文 折戸岳彦)
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