CKからゴールの川崎F大久保が古巣の守備にダメ出し「あのやり方は変えた方がいい」
ゲキサカ / 2014年8月17日 6時38分
[8.16 J1第20節 川崎F 5-4 C大阪 等々力]
合計9ゴールが入る乱打戦になったが、川崎フロンターレのFW大久保嘉人は、その要因を自分たちの「気の緩み」と、切り捨てた。「前半に4点入って、気の緩みでしょ。それしか考えられない。C大阪がそんなに点を取っているわけでもないし、フロンターレもそんなに点を取られているわけでもないので。完全に点差が付いての気の緩みでしかないです」と、4試合ノーゴールだったセレッソ大阪との一戦を振り返った。
この日、川崎FはCKから2得点を挙げており、そのうちの1点を大久保が決めた。ファーポスト前に流れたボールを、大久保はフリーでゴールに押し込んでいる。また、決勝点となったFW小林悠のゴールシーンでは、クロスはクリアーされたが、そのこぼれ球を回収した小林はフリーでシュートを打てていた。
2度の得点シーン以外にも、7度あった川崎FのCKで、C大阪の守備の緩さが目についた。ピッチ上にいた大久保も、古巣でもあるC大阪の選手たちに、注意を促していたという。
「オレのマークに付かないんですよ。付かないけど、途中から付いてくるんです。で、オレに付いてくると、(小林)悠のところが空くんですよ。だから、『悠のところはマークした方がいいぞ』。『オレのところは、なかなか点が取れないところだから、それより、そのスペースを埋めておいた方がいいよ』って、前半のうちに教えてあげたんです。でも、結局、その形で最後に悠のゴールが入ったからね。あのやり方は変えた方がいいと、オレは思うよ。セットプレーから、あんなに簡単に失点しちゃうと…。せっかく教えてあげたのにね」
川崎Fの足りないものについて「ズル賢さ」と話す大久保だけに、自身がフリーになるために、相手選手にアドバイスを送った可能性も十分。ただし、結果的に自身の言葉が正しかったことが証明され、大久保は試合後もナビスコ杯での対戦を残している古巣に、再度、提言していた。
(取材・文 河合拓)
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