[選手権予選]山梨学院の注目CB渡辺、「忘れられない」試合の悔しさを糧に

ゲキサカ / 2014年11月4日 18時39分

[選手権予選]山梨学院の注目CB渡辺、「忘れられない」試合の悔しさを糧に

[11.1 全国高校選手権山梨県予選準決勝 山梨学院高 3-1 甲府商高 中銀スタ]

「自覚と責任をもってやりたい」。山梨学院高のCB渡辺剛(3年)は、年代別日本代表歴こそないものの、東京五輪世代の注目DFだ。昨年から名門・山梨学院でレギュラーを張り、東京国体などでそのポテンシャルの高さを示してきた。今回、予選を突破して全国大会に出場すれば、大会屈指のDFとなることは間違いない存在だが、本人は今、チームに恩返しすることに集中している。地元Vの期待がかかった今夏の全国高校総体では、初戦の試合終了間際に不用意なファウルで2枚目の警告を受けて退場。続く東福岡高との大一番で出場停止となってしまった。チームはパートナーを務めるCB大野佑哉らの奮闘によって接戦を演じたが、0-1で惜敗。その姿を悔しい思いで見つめるしかなかった。

 その後、ボランチでのテストもされた渡辺は、プリンスリーグ関東でも累積警告で出場停止に。重要な試合で不在となることが続いてしまった。チームの大黒柱であり、滞空時間の非常に長いヘッドと、危険なシーンで出る一歩、守備力の高さが何度もチームを救ってきたが、ピッチにいなければ仲間たちに迷惑がかかる。吉永一明監督は渡辺が出場停止だった8月の横浜FMユース戦後に「安易にチームからいなくなるというところで、本人にも意識してやらないと伸びないよと言っています」と釘を刺していたが、その中で渡辺も意識を改善して取り組んできている。「東福岡戦の前に自分の安易なファウルで退場になって、自分もあの試合は忘れられない。気が抜けてやっていたのが原因。なくさなければいけない。監督に何回も言われて、自分も何回もあのビデオ見て。自覚と責任をもってやりたいと思います」

 この日は空中戦で別格の高さを披露し、自陣PAではしっかりと仲間をサポートしながら危険を潰した。ただ、後半18分に自身のコントロールミスからカウンターを受けて失点。2試合連続の失点を「今回は自分だったんですけど、2試合連続1失点というのが続いている。自分たちはやってはいけない。ミスをなくしたいです」。決勝では1点が致命傷になる可能性もある。それだけに決して繰り返さないことを誓っていた。

 まだ一度も立ったことのない選手権の全国舞台でそのプレーを披露することができるか。182cmの長身と滞空時間の長い跳躍を活かして「日本一のエアバトラー」を目指していることを公言する渡辺だが、元々ヘディングが得意だった訳ではない。中学時代は170cmほどでポジションは主にSBとボランチ。山梨学院にも「うるさいタイプ」(渡辺)のボランチで入学してきたというから驚きだ。ただ中学時代、試合に出らなかった際に徹底して磨いてきたというヘディングが高校に入ってからコンバートされたCBで、全国の強敵と勝負する武器となっている。そのヘッドを最大限に発揮してまずは県制覇。「チームでは日本一という目標を掲げている。自分の長所であるヘディングや対人の強さは、そこは誰にも負けちゃいけない。負けないようにしたい」。夏の悔しさを晴らすためにも8日の決勝では必ず無失点で勝利する。

(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
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