[MOM1219]静岡学園MF安原俊平(3年)_這い上がったストライカーが大会初得点で全国切符獲得
ゲキサカ / 2014年11月16日 9時7分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.15 全国高校選手権静岡県予選決勝 藤枝東高 0-1 静岡学園高 エコパ]
こん身の一撃が、チームに全国切符をもたらせた。前半16分、中央から右に展開した静岡学園は、中澤史伝のクロスに2トップが反応。ニアで薩川淳貴がつぶれ、ファーサイドへ抜けたボールを安原俊平が右足インサイドで合わせてゴールへ押し込んだ。狙い通りの得点だった。静岡学園は序盤から再三、右サイドを突破。右ウイングの中澤が作り出すチャンスをいかにゴールに結びつけるかが勝負だった。安原は「(中澤)史伝が絶対に突破してくれると信じていたので、中に行った。(薩川)淳貴がニアに行ったので、ファーで待っていれば来るなと思って準備していたので、シュートは当てるだけだった。オレが近付き過ぎると、オレのマークが史伝に行ってしまうので、距離を近過ぎないようにすることは、昨日のミーティングでも話していた。史伝と(左の旗手)怜央のところは任せようと言っていた」とゴールの手ごたえを話した。安原は、今予選で初ゴール。前半8分には決定機でシュートを外していただけに、集中力を高めてミートした得点だった。4年ぶりの全国大会出場を決める大きな1点だった。
「オレが中学のときにいたチーム(SHIZUNAN FC)は、ドリブルとリフティングが中心。だから、自然と静学に来ようと思ったし、(個人技を重視する)静学なら自分の良さを出せるかなと思った。中学時代のコーチにはお世話になったので(活躍して)恩返しがしたかった。今日は点が取れて本当に良かった」と喜んだ安原は、静岡学園で鍛え上げられた選手の一人だ。春先の新人戦ではトップチームに入っていたが、夏を前にBチームに落とされた。
「何か理由を言われたわけではない。アドバイスをもらえるほどの力はなかった」と武骨に話す。個人技にこだわり、選手選考も厳しい競争の場にさらされるチームにおいて、安原は這い上がって来る力を試されていた。高校総体予選のときもBチームのままだったが、来る日も来る日もドリブルシュートに磨きをかけた。安原は「力不足だったし、うまくいかなくて苦しかった。でも、Bチームに落ちて、自分を見直して、やっぱりドリブルしかないと思った。ドリブルとシュートを毎日、練習後の自主練習でやって、良いイメージを作ってAチームに上がって、そのままできた。ドリブルには自信があったけど、ひたすらコーンを抜いてシュートを打った。他人よりもたくさんボールを触ることが、きっと上手くなることだと思うから。苦しかったけど、ひと踏ん張りできたのが良かったと思う」と当時を振り返った。
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