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「履けば良さを分かってもらえる」サッカー界に革命を起こすアンダーアーマー

ゲキサカ / 2015年3月9日 12時0分

「履けば良さを分かってもらえる」サッカー界に革命を起こすアンダーアーマー

 アンダーアーマーは、そのブランド名が表す「ユニフォームの下(アンダー)に着用する戦うための鎧」であるインナーウェア(コンプレッションシャツ)を原点に、スポーツ界で急速に広まってきた。サッカー界における歴史はまだ浅いながらも、Jリーグの大宮アルディージャ、ツエーゲン金沢、海外ではプレミアリーグのトッテナムにユニフォームを提供している。最近ではアンダーアーマーが持つ「カルチャーオブイノベーション」の姿勢とテクノロジーを結集し、最高のフィット感を実現させたスパイク「UAクラッチフィット フォース HG JP」を発表した。サッカー界に新たな風を吹き込むアンダーアーマーが目指すものとは――? フットボール担当の中村健太氏に話を聞いた。

―アンダーアーマーがサッカー界に進出した理由は何だったのでしょうか?
「アンダーアーマーのコンプレッションシャツにはパフォーマンスアップにつながるたくさんのメリットがあり、かつサッカーにはインナーを着る文化がなかったことです。そこでまず、『コンプレッションシャツを着ることがパフォーマンスアップにつながることを伝え、サッカー界にインナーの文化を浸透させる』という使命感のもと、2005年ごろから全国各地の高校を回って啓蒙・啓発活動を行ったのが始まりでした。2年半ぐらいかけて全都道府県を回りました。そんな中、全国高校選手権で優勝した高校の選手がアンダーアーマーのインナーを着ていたことが、サッカー界に浸透していくきっかけとなりました」

―全国の高校を回ったのですか?
「北海道から沖縄まで、日本全国の高校を回りました。商品サンプルが詰まった大きなバッグと説明用のパネルを持って高校を訪問し、部員が十数人でも、100人以上でも、大小問わずです。どうしてコンプレッションシャツがパフォーマンスアップにつながるか、当時は新しい概念ですから、実験をしながら説明しました。アンダーアーマーの生地は、裏から水滴を垂らすと、生地をちょっと伸ばしただけで水分が外に出る仕組みになっていて、外気と自分の体温ですぐ蒸発するんです。最初は手品を見るような驚きの声があがりますが、すぐに、このウェアには吸汗速乾性や伸長性などの機能性があり、その機能性がパフォーマンスアップにつながるんだ、ということを理解してもらえました」

―今までになかった文化を浸透させるのは大変だったのではないですか?
「今でも難しいですよ。でも、僕らには『To Make All Athletes Better』、つまり選手を進化させるというブランドミッションがあります。常に現場に張り付いて、選手と一緒に企画してきました。選手がウェアを気にする素振りを見せれば、ウェアが引っかかっているということなので、その部分のパターンを検討し伸縮素材を入れたり、選手が走り出すときに嫌な顔をしたら、何が問題なのか、何がベストなのかを突き詰めて素材を変えたりしています。選手を進化させるという目線でしかモノを作っていません」

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