メッシファンのKAMOスタッフが薦めるメッシ専用モデル「MESSI」とは?

　アディダスが新たに展開するフットボールスパイク「X/ACE」。7月1日に世界同時発売となった2つの新モデルとは独立した“シグニチャーモデル”として登場したのがFWリオネル・メッシ専用のフットボールスパイク「MESSI」だ。

　メッシが公式戦で初めて「MESSI」を着用した6月6日のUEFAチャンピオンズリーグ決勝では見事、4シーズンぶり5度目の優勝を飾り、3冠を達成。その後、アルゼンチン代表として臨んだコパ・アメリカでも「MESSI」を履き、準優勝に輝いた。

　メッシのために開発され、プロ選手ではメッシだけが履くことを許された専用モデル。その特長やお薦めしたいプレイヤーなど、熱烈なメッシファンというサッカーショップKAMO横浜ビブレ店スタッフの漆田みずほさんに聞いた。

　漆田さんがメッシを初めて知ったのは10年ほど前。当時はまだバルセロナのトップチームに昇格したばかりだったが、深夜のテレビ番組でメッシを取り上げたドキュメンタリーを見て、「バルセロナに入団するまでのストーリーに感動した」と、それ以降、メッシを意識するようになった。

　当時から抜きん出た才能を持っていたメッシ。そのドリブルや個人技に「見ているだけで楽しくて、惹きつけられた」が、同時に「チームのためにプレーする献身的な姿」にも魅了されたのだという。

「世間的には献身的というイメージはあまりないかもしれませんが、あれだけのスター選手になっても、バロンドールを受賞したときのスピーチでは『みんなのおかげで賞が取れた』『自分一人では絶対にできなかった』とチームメイトに感謝していました。一見、個人技に見えるドリブルも、あくまでチームを助けるためのプレーで、チームに貢献しようとする姿が好きなんです」

　印象に残っているプレーを一つ挙げると、という質問には「14-15シーズンのマンチェスター・シティ戦で見せた股抜き」というマニアックな回答。「試合を観戦に来ていた(バイエルンの)グアルディオラ監督も賞賛するプレーだったので印象に残っています」と興奮気味に語ってくれた。

「スピードに乗ったドリブルで相手を切り裂いていくイメージのメッシ選手が、年齢的に中堅の立場になり、クレバーなプレーまで兼ね備え、まさに世界最強の選手だということを見せつけるプレーだったと思います」

　そのときにメッシが着用していたスパイクは、メッシが育ったアルゼンチンのロサリオをイメージしてデザインされた「adizero f50」のメッシ専用シグネチャーモデルだった。