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[クラブユース選手権]6年ぶりの出場で嬉しい初白星!元Jリーガー、羽地監督率いる徳島ユースが好スタート

ゲキサカ / 2015年7月22日 21時10分

 試合終了間際には右サイドを片岡が突破し、中央にマイナスのパス。受けた水口がPA中央にスルーパスを通し、高橋が反応したが、DFに行く手を阻まれ徳島GK堀口皓平がセーブ。直後に徳島も相手エリア中央でFKを獲得し、DF濱北賢太が直接狙ったが、富山GK岸大誠が好セーブで凌ぎタイムアップ。徳島が1-0で勝利し、幸先の良いスタートを切った。

 徳島は09年に初出場。C大阪U-18、東京Vユース、札幌U-18とグループステージで対峙し、3連敗を喫している。以降は愛媛FC U-18に予選で敗れ続け、出場権を得ることが出来ずにいたが、今季は羽地監督の下、「プロで活躍するために必要なモノ」を練習から追及した。選手起用も過去のポジションに捉われることなく、コンバートされた選手も多数。この日は先輩たちを押しのけ、中学3年生のMF藤原志龍がスタメン起用されたように、良い選手であれば学年の壁も取り除き、起用する。就任から日が浅いが「凄く選手たちが成長している」と手応えを感じて挑んだこの日も、羽地監督が「こういうタフな状況の中でも選手たちは『らしさ』を出してくれたと思う」と高評価するプレーを見せた。これまでは地元の選手が中心だったが、来年からは寮を設置し、県外からの選手を受け入れるなど、より育成に注力していく。「全国大会に出られたのを機に育成からトップに繋げていければ」と羽地監督が意気込んだように、新たな船出を飾る重要な一勝だった。

 一方の富山はU-18設立から4年目。1期生が最終学年を迎えた昨季はMF馬渡隼暉がトップ昇格を果たすなど一定の成果を挙げたものの、今年は「あまり良くない」年だという。突出した個がいない分、「内容を求めて、昨年よりもやれることを増やすことが目標。相手を見ながら、常に3、4人が関わるプレーを目指す」ことを心掛けている。この日は交代枠を使い切ったため、DF西晃佑が足を痛めた試合終盤は10人での戦いを強いられたが、最後まで全員で仕掛ける意識を崩さなかった。試合後には、片岡と野末が軽度の熱中症となったため、大事をとって病院に運ばれるアクシデントもあったが、大会関係者から「何を表現したいか良く分かるサッカーが観られた。10年後、このサッカーが積み重なった時に富山がどんなチームになっているか楽しみ」と声をかけられたという。それぞれが得た収穫をグループリーグ残り2試合で、どうプラスに変えるか。両者の戦いに注目だ。

[写真]PKを決めた徳島ユースFW長野をチームメートが祝福

(取材・文 森田将義)▼関連リンク
【特設ページ】第39回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会

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