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[選手権予選]昨年決勝のリベンジ!「下手くそ」と言われ続けてきた世代の西目が14回目の全国へ王手!!:秋田

ゲキサカ / 2015年10月23日 12時12分

 これで2点差とした西目だが、新屋も諦めない。33分、斉藤が鋭いドリブルで西目の守備網に穴を開けると、これをフォローした熊谷が中央から左前方へスルーパス。2列目から飛び出してきたMF柳田凌吾(2年)が左足で決めて1点差とした。追撃に成功した新屋はロングボールを放り込むことなく、MF高橋泰夢(3年)、柳田を中心としたショートパスで攻撃を組み立て、左SB鈴木文也(2年)がワンツーから中央への侵入を試み、熊谷が個でサイドを打開しようとするなどジワリジワリとゴールへ迫っていった。西目は終盤、足を攣らせる選手が続出。我慢の時間帯が増えたが、「1点決められてまた集中して、いい失点ではなかったけれど切り替えることが出来たと思います」という山崎や中盤から最終ラインに入って守りを固めたMF天野陽介(3年)を中心に新屋の攻撃を跳ね返して逃げ切った。

 県内でいずれも秋田商に次ぐ全国高校選手権出場13回、全国高校総体出場6回の歴史を持つ西目だが、現3年生の世代は新人戦、総体予選ともに県準々決勝敗退。「例年に比べてダメなので、いつもみんな『下手くそ』と言われている。最初は自分たち本当に下手くそで、総体でも自分の力も発揮できないし、遠征とかでも全然勝てないことが続いた」と山崎主将は振り返るが、「負けた後にみんなで話し合ったりして練習から繋ぐことを意識してやったらだんだん上手くなった。技術面だけじゃなくて精神面でも強くなっていけば(チームとしても)強くなっていくので声を出して。前はミスしたら下向いたりしてけれど、きょうの試合はミスしても切り替え速く、前向きな姿勢だった」とチームが技術面、精神面でも成長してきたことに手応えを感じている。

 決勝は最大のライバル・秋田商との決戦。畠山監督は「力は向こうの方が上なので厳しい試合になると思いますが、幸いリーグ戦の最終戦で苦労しながらも勝っている。そういう意味ではもしかしたら心理面の影響は大きいかもしれない」と語った。鈴木瀬は「自分たちは一人ひとり元気が良くて、強いチームじゃないんですけど気持ちでは絶対に負けていない」と力を込め、伊藤輝は「(天野)陽介クンが累積で決勝出れない。彼のためにももう一度全国で一緒に戦いたい。絶対に決勝で勝ちたい」と誓った。そして山崎は「自分たちの目標は全国に行くだけでなく、全国に行ってさらに1勝すること」。その目標を達成するため、「下手くそ」と言われ続けてきたチームが身につけてきた力を決勝で最大限に発揮して、ライバルに勝つ。

[写真]後半29分、西目は左SB伊藤輝(右)が決勝ゴール

(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
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連載:高校マン・オブ・ザ・マッチ2015

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