[選手権予選]計11ゴールが乱れ飛んだ熊本ファイナル、2つの大目標掲げる大津がまずは県内3冠達成
ゲキサカ / 2015年11月15日 7時22分
大津は1タッチを多用したパスワークから大きな展開を交えて攻め続け、また10番MF吉武莉央(3年)が「きょう、自分はもうチームのために走ろうと思っていたので、平岡先生が普段言っているように『上手くやるより全力でやる』っていうのを心がけて、それをチーム全体も心がけていたと思う」と語ったように、局面局面で相手以上に走る姿勢も光った。その走る姿勢で相手の攻撃リズムを崩した大津は36分にも追加点。左サイドからゴール方向へドリブルで仕掛けた一美がPAで横パスを入れると、DFよりも一瞬速く走りこんだFW原岡翼(3年)がスライディングシュートで合わせて5-1とした。前半で4点差。東海大星翔にとっては心折れてもおかしくないような展開だったが、ファインゴールによって失意から蘇る。37分、渡邉の左クロスをファーサイドのFW守田雄樹(3年)がダイビングヘッドで合わせて鮮やかに2点目を奪うと、ハーフタイムに2選手を入れ替えて迎えた後半の2分にはカウンターから守田が左足シュートを決めて2点差にまで迫った。
東海大星翔には運も味方する。大津は11分に左サイドを吉武、一美、河田のパスワークで崩すと、最後はラストパスを杉山が押し込んで再び3点差。だが、15分、自陣中央でクリアしようとした大津DFのクリアが味方に当たり、DFラインの背後へ転がる。抜け目なく狙っていた東海大星翔FW渡邉がGKとの1対1から左足シュートを決めて再び2点差としてみせた。大歓声の中、勇気づいた東海大星翔はこの日FW起用となった10番MF矢野達基主将(2年)や小野を起点にサイドを変えながらさらなるゴールを狙う。だが、SBの攻撃参加を減らしてバランスを取った大津は、逆サイドへのパスを次々とインターセプトして攻撃を勢いづけない。野田は「あれを最初からやらないといけない」と苦笑いしたが、大津はスコアが動き続けた試合にしっかりと歯止めをかけた。
サイド攻撃、ミドルシュートなど多彩な攻撃を見せた攻撃陣のスコアも相手GK市原悠大(2年)の奮闘によってストップしたが、大津は野田や眞鍋がルーズボールをダイビングヘッドでクリアするなど予測、出足で上回り、相手をゴールに近づけなかった。そしてアディショナルタイム、原岡の折り返しを一美がゴール。大津にこの日7度目の歓喜の輪ができたと同時に試合終了の笛が鳴った。
日本一を目指した夏の全国高校総体では3回戦で関東一高に1-4で敗退。怪我や調整不足という部分もあったが、野田は「いい教訓というか、まだまだオマエら甘いということを教えられたと思う」と引き締める。そして一人ひとりが自覚をもって夏を過ごし、今大会では眼の色を変えて臨んでくる相手を圧倒。不運な失点があってもそれを跳ね除ける強さを見せつけた。平岡監督が「全国に大津ファンがいるので大いにやりがいがありますよ。熊本はこんなもんじゃないと表現しなければいけない」と語る全国大会での目標は日本一。吉武は「今はもう楽しみでしょうがないです。マークとかも厳しくなると思うんですけど、その中でもやっていかないといけない」と力を込め、野田は「自分たちはピッチの中だけじゃなくて外の奴らも絶対に勝つという気持ちをもっていると思う。そこの気持ちの差で優勝まで行きたいです」と誓った。実力的には間違いなく優勝候補の一角。そのタレント軍団が「気持ちの差」も見せつけて悲願の日本一を掴みとる。
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