[新人戦]三田学園は全国総体初出場の昨年に続くポテンシャル、「全国でもっとプレーがしたい」

　持ち味を見せながら、相手を押し込むなどスコア以上に内容の良さが見えた試合ではあった。それでも、福原監督が「もっと出来るし、もっと面白いはず」と満足しなかったのは可能性の高さを感じているから。全国総体に出場し、初めて全国の空気を味わった昨年に続くだけのポテンシャルを今年も秘めている。

　昨年の全国総体出場は地元開催だったため、出場枠が2枠へと広がり、出場権を掴んでのモノ。県総体の決勝では滝川二高に敗れて、第一代表の座を逃した。また、昨年は新人戦の決勝、選手権予選の準決勝で共に神戸弘陵に屈する結果で終わったことも今年にかけるモチベーションに繋がっている。悔しい想いをしたのは選手も同じ。「全国には出られたけど、優勝はできていない。三田学園として初優勝を目指して、全国でもっとプレーがしたい。昨年は先輩に連れてってもらっただけなので、自分たちの代で、全国に出たい」と菅村は意気込む。兵庫県で一番になって全国行きを掴むためにも、まずは新人戦を制し、勢いに乗りたいところだ。

[写真]相手GKとの1対1を迎える三田学園FW中野

(取材・文　森田将義)