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[新人戦]5発快勝!選手権の悔しさを糧に、名門・藤枝東はパススタイル貫いて勝つ

ゲキサカ / 2016年2月1日 16時31分

 全国高校選手権優勝4回の藤枝東は昨秋の全国高校選手権予選で2年ぶりに優勝。トーナメント戦、プリンスリーグ東海でも結果が出ず、前評判は決して高くなかったが、守備に重きを置いて勝ちに徹したチームは無失点優勝を果たした。だが、ボールを保持して主導権を握り、鮮やかな崩しでゴールを奪い取る本来のパススタイルを十分に発揮できた訳ではない。期待された中で臨んだ全国でも、攻撃は不発。5バックを敷いてきた香芝高の分厚い守りを破ることができずに0-0からのPK戦の末、まさかの初戦敗退を喫してしまった。

 全国の強豪相手にも自分たちのスタイルを発揮し、勝つチームにならなければならない。まだ新チームがスタートして1か月弱だが、小林監督はボールを保持する時間を増やすため、その意識を高めるために自チームと対戦相手のポゼッションを計測させて数字でも選手たちに説明しているという。この日はスタンドの観衆を唸らせるようなパス、崩しを見せたが、それでも厳しいプレスを受けた試合では変化をつけられなかったり、スペースを見つけられなかったりとまだまだ課題がある。この科学技術戦ではできた部分もあるが、名門はより高いレベルを目指すだけに満足感はない。小林監督は「昨日の試合の映像見せたりして『(選手同士の)関係作ってサッカーしろよ』と。(この試合に関しては)スペースあったから、よく味方、相手のスペースを見つけながらできた。あれが速くなった時に自信持ってできるか。全国で戦う上ではまだまだ足りないものが多い」

 藤枝東にとっては同じ進学校で、パスワークと判断力を武器に戦う國學院久我山高が全国準優勝したことは刺激になったという。小林監督は「向こうがスタイル貫いて勝って、ウチがスタイル変えて県大会勝って。余計に悔しかったですね」と素直に認めていたが、選手たちも同じ思いを抱いていた。曽根は國學院久我山の準々決勝や準決勝も見たと言い、岩田は「久我山、いいサッカーだねとみんなの中で話していて。見ていて凄く面白いサッカーをしていたので自分たちもやりたい」と力を込める。

 今年は全国舞台で自分たちがスタイルを貫いて勝つ。今はそのために力を磨く。曽根は「新チームになってパスを繋ぐことをやってきたけれどまだ全然繋げていない。もっと質を上げていかないと、静学(静岡学園)とか(清水)桜が丘相手にはできないと思う。まだまだ簡単なミスとかも多いので」と質を上げることを口にし、岩田は「まだまだ詰めていくところがある。全国優勝が目標。昨年は全員がそれを強い気持ちで思っていたかというと少しズレがあったかもしれない。チーム全体としてもう一度、全国制覇という目標を掲げてそれを目指していきたいです」。県1部リーグで戦う今年はリーグ戦で常に主導権を握ることを目指しつつ、大学生などレベルの高い相手との厳しい試合も経験しながら強化していくプランがある。山口が「去年悔しい思いしたので今年こそ全国優勝」と口にしたように、悔しい思いを糧に成長を目指す藤枝東が全国で必ず借りを返す。

[写真]前半8分、藤枝東は岩田が左足で先制ゴール

(取材・文 吉田太郎)

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