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[総体]技術で上回り、運動量でも強度落ちず、地元・瀬戸内が滝川二に4-0快勝し、初の8強進出

ゲキサカ / 2016年7月29日 19時20分

[総体]技術で上回り、運動量でも強度落ちず、地元・瀬戸内が滝川二に4-0快勝し、初の8強進出

[7.29 全国高校総体3回戦 滝川二高 0-4 瀬戸内高 広島広域公園補助競技場]

 平成28年度全国高校総体「2016 情熱疾走 中国総体」のサッカー競技は29日、各地で3回戦を行った。広島広域公園補助競技場で対戦したのは滝川二高(兵庫)と瀬戸内高(広島2)。実績十分の名門校を4-0の大差で破った地元の瀬戸内が、見事に初の8強進出を果たした。

「完敗。本当に完敗でした。瀬戸内さんはすべてにおいてしっかりされていて、何より技術に差がありました」

 滝川二・松岡徹監督は瀬戸内の示したパフォーマンスに敬意を表し続けた。とはいえ、序盤のペースはむしろ滝川二にあった。シンプルにゴール前を突く攻めを交えて何度かシュートチャンスを作るなど悪くない入りをしたものの、この好機を逃した代償が大きかった。迎えた15分、滝川二は「ちょっとしたズレを上手く使われてしまった」(松岡監督)形から失点。一気に試合の流れを失っていった。

 15分、スローインの流れから瀬戸内にゴールが生まれる。FW安部裕葵が起点となってボールを動かすと、最後は安部のパスを受けたFW浅野嵩人が巧みなタッチからの右足シュートを突き刺して先制点を奪い取る。さらに30分には相手GKのミスをついた安部が無人のゴールに流し込んで2点目を奪い取る。「実はちょっと焦りました」と殊勲のエースが笑って振り返ったこのゴールが試合の流れを大きく傾けた。浅野と安部は共にコンディションの部分で一抹の不安を抱える中での大会開幕だったが、「徐々に状態を上げてくれている」と安藤正晴監督も手ごたえを感じるプレーぶりとなった。さらに前半アディショナルタイムには、安部のパスを受けた瀬戸内MF中間俊亘のクロス気味のシュートがGK頭上を破ってゴールイン。瀬戸内の大量リードで折り返しとなった。

 後半から滝川二は2年生MF辻本竜を投入。「自分の形を持っている」(松岡監督)レフティーが小気味よいドリブルからの左足シュートを次々と狙ってリズムを生み出すが、瀬戸内GK佐々木衆の冷静沈着な対応の前にゴールはならず。終了間際にはMF三澤徹晃に4点目を許して万事休す。0-4での敗戦に、松岡監督は「地元の勢いを持って気持ちを込めて攻めてきた瀬戸内に対し、ウチには甘さがあったし、監督である私も未熟だった」と脱帽するほかなかった。

 2試合目の滝川二に対し、瀬戸内は3試合目。運動量で負けることも懸念されたが、交代選手の奮闘もあって最後まで強度は落ちず。「最初蹴られた時間帯をよくしのいでくれたし、選手たちは本当によく走ってくれました」と安藤監督も相好を崩すパフォーマンスで初の8強進出。次なる相手は市立船橋高である。安部は「(日本一は)一戦一戦を大事にした結果として見えるもの。次は市立船橋が相手で、東京から来た自分にとっては昔から知っている選手がたくさんいる特別なチーム。まずはそこに全力を尽くしたい」と目を輝かせながら強い闘志を燃やしていた。

(写真協力=高校サッカー年鑑)

(取材・文 川端暁彦)▼関連リンク
【特設ページ】高校総体2016

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