[MOM1891]大宮ユースMF長谷川元希(3年)_「仕掛けるプレー」で存在感増した攻撃的ボランチ
ゲキサカ / 2016年9月27日 23時22分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[9.25 高円宮杯プレミアリーグEAST第14節 大宮ユース 3-2 清水ユース NTT東日本志木総合G]
「自分的にボール取られることが一番嫌で、いつも消極的なプレーになっていた」という大宮アルディージャユースのボランチ、MF長谷川元希(3年)がこの日は攻守において積極プレーの連続。「自分の特長はドリブルとかそういう仕掛けるプレー」とボランチの位置から重心の低いドリブルでグイグイと前進していたことが特に印象的で、守備面でもスライディングタックルで相手のカウンターを阻止するなど泥臭くボールを奪いに行っていた。
攻撃をつくること、ボールを失わないことに重きを置きすぎていたこれまでからの意識変化。「最近、無理やり仕掛けたりして抜けたりしている。自信がついたのが大きいと思います」。この日は前半16分に右足で見事にゴールを射抜き、パスワークの中心としてプレー。加えて積極的なドリブルが仕掛けの部分だけではない効果を発揮し、チームが押し込まれて苦しい時間帯に強引にでもドリブルでボールを運んで見せた長谷川はチームの拠り所になっていた。
負傷者が出た影響もあって2度目となるボランチ挑戦だ。昨年までシャドーのポジションで、今季開幕からボランチを務めていた長谷川は一時「前でやりたい気持ち」があって左MFとしてプレーしていた時期もあるが、現在はボランチというポジションの重要性を前回以上に理解している。「ボランチってチームで一番大事なところだと思う。そこで自分に何ができるか考えて、守備でも相手潰したり、攻撃ではボール動かして行ける時に仕掛けて、前に行って点取ることも意識している」。この日は自分の特性を活かしながら、チームを勝たせるプレーを見せていた。今後のサッカー人生のためにもボランチを自分のポジションのひとつにする決意でいる。
長谷川が「チーム的に自分を前目でやらせてくれるという感じが出ていて、やりやすくなっている」と語るように、チームメートのサポートもあって発揮できている攻撃的姿勢。その長谷川については大塚真司監督も「チームのために中盤を支えるプラス点を取りに行くというところ、凄く大変な仕事をしっかりとやってくれている」と高評価する。自身に足りないゴールの部分へのこだわりも見せる長谷川はこの日のようにゴールを連発する可能性も。自分のやるべきことを整理し、特性を発揮しているMFは今後のプレミアリーグ、Jユースカップでも相手にとって怖い存在となりそうだ。
(取材・文 吉田太郎)▼関連リンク
2016プレミアリーグEAST
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