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[MOM402]駒澤大FW吉岡雅和(4年)_「専修大に勝って卒業」、悲願果たす決勝ヘッド

ゲキサカ / 2016年11月1日 22時25分

決勝点を決めた駒澤大の吉岡雅和(右)

[10.30 関東大学サッカーリーグ1部第20節 駒澤大1-0専修大 味スタ西]

 駒澤大にとって、残留争いや全日本大学選手権(インカレ)出場圏争いなど、様々な意味を持つ戦いとなった第20節・専修大戦。MF吉岡雅和(4年=長崎総合科学大附高)のゴールで1-0の勝利を得て、残留を決めた。

 吉岡ら駒澤大の選手たちにとって、“専修大に勝つ”というのは、インカレ出場へ望みをつないだことや残留を決めたこと以上に、特別な意味を持つものだった。駒澤大は2009年9月26日に行われた関東大学リーグ第14節(2-0)を最後に専修大に勝てず。苦杯を舐め続けてきたのだ。

 リーグ戦7年ぶりに専修大から手にした白星。決勝弾の吉岡は 「専修大に絶対勝って卒業しよう……と言っていたけど、前期も負けてしまっていた。だからこそ、今日の勝利はひとつのターニングポイント」と言う。

 試合は前半23分、MF大村英哉(3年=聖隷クリストファー高)のパスを受けたMF中原輝(2年=ルーテル学院高)が左サイドで切り返し、利き足とは逆の右足でクロスを上げた。「左利きで左サイドをやっていると、左だけ切ってくる相手が多いので、最初の数本は左で仕掛けて、逆をつくように右でクロスを上げた」と中原が言うように、切り返しのフェイントにDF陣は気を取られ、ボールにくぎ付けになっていた。

「(中原は)練習から、切り返して逆足の右でクロスというすごく良い武器を持っていた。信じて中に入っていった」と吉岡はPA内でファーに逃げ、フリーの状態から鋭いヘッドを突き刺した。

「立ち上がりから失点してしまい、そこから取り返せない試合が多かった。だから前半は失点ゼロでいこう」と、チーム全体での粘り強い守備を心掛けた中での先制点。「あそこで先制できたのは大きかった」と吉岡は振り返る。

 試合は駒澤大の粘り強い守備のもと、吉岡の先制弾が決勝点となり、1-0で終了。勝利した駒澤大は、今季2試合を残して、11位以下と勝ち点差7がついたため、1部残留が決定。また8位からインカレプレーオフ出場権を持つ7位へ上げた。

 終了直後、駒澤大の選手たちは歓喜の渦に包まれていた。吉岡は“専修大に勝利する”という特別な意味について語る。

 「駒澤大は、専修大に4年以上勝てていないんです。自分が2年生のときに駒澤大は1部に上がりましたが、そのときも専修大に6-0で負けていた。ここで専修大に勝ったのは、すごく自信になりました。インカレ出場を決めるために、駒大のサッカーをやれば勝てると思うので。残り2試合を気を引き締めていきたいです」

 優勝や昇格、残留といった部分だけでなく、選手たちにはどうしても勝ちたい相手がいる。吉岡は専修大から念願の勝利をもぎ取ったとともに、次の目標へ確かな自信を手にした。

(取材・文 石川祐介)
●第90回関東大学1部L特集

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