[MOM2054]神村学園MF田畑拓武(2年)_チーム救った急成長MF、得意のスルーパスで同点アシスト
ゲキサカ / 2017年2月13日 8時22分
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[2.12 九州新人大会準決勝 神村学園高 1-1(PK4-2)大津高 佐賀県総合運動場陸上競技場]
ケガもあって昨年の公式戦にはほとんど出場していないという。無名の存在が九州新人大会で印象的な活躍を見せている。神村学園高の有村圭一郎監督も「この大会に入る前くらいから大分やれるようになっていた。(欠場した選手たちがいる中で)頑張ってくれた。急成長です」と評したMF田畑拓武(2年)だ。
準決勝では0-1の後半31分には敵陣中央でボールを受けると、スペースを突くドリブルからパーフェクトなスルーパス。これで抜け出したFW大山尚一(2年)が右足で同点ゴールを決めた。「自分の要求したところにパスが来たので思い切って行って。大山もいいプルアウェイしていたのでそれに合わせようと」という一連のプレーで見事に同点ゴールを演出し、追い込まれていたチームを救った。
反応速い動きでセカンドボールを回収したり、周囲を良く確認しながら相手の縦パスをケアするなど守備面でも健闘。中でも光ったのはボールを失わないテクニックだ。1ボランチとして先発した田畑は相手DFが寄せきれない距離を保ってボールをキープしつつ、角度をつけたドリブルで前進していく。「ボールキープとドリブル、あと僕の武器はスルーパスなのでずっと練習してきました」というMFは自慢のスルーパスで輝きを増した。
憧れは昨年、エースナンバーの14を背負ったMF橘田健人だ。「尊敬していますし、健人さんみたいに身体をうまく使えば相手にもっと怖くなる」。まだまだ171cm、58kgと細身。だが、小柄ながらも九州を代表するパサーだった先輩MFのように、上手く身体を使いながら決定的なパスを繰り出してチームを勝利へと導く。
「まず九州大会取りたい」。より注目度を高めるためにはチーム内での立場をより確立し、九州、全国大会で結果を残すことも重要。急成長して九州トップレベルの実力があることを示している田畑がさらに成長を遂げて全国区のMFになる。
(取材・文 吉田太郎)
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