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「長い歴史の中で記憶に残るJAPANに」日本高校選抜が町野、三国ゴールでデュッセルドルフ国際開幕戦勝利!

ゲキサカ / 2017年4月14日 12時18分

 前半25分に鳥海の右クロスから松本がヘディングシュートを打った後はシュート数を増やせず。安藤や町野が前線で何とかボールを収めようとするが、出し手とのタイミングが合わず、またスピードに乗った攻撃を繰り出そうとしたところでパスが相手DFの足に引っかかってしまうなど、攻撃面の良い部分をなかなか増やせなかった。

 後半6分にはGKにプレッシャーをかけられて大ピンチを迎えるシーンもあった。それでも、チームの“生命線”である金子、住永のダブルボランチが運動量と強度を高めていったほか、廣末がリスクを回避してタッチライン外へボールを蹴り出すなど悪い中でも判断しながらの戦い。個々が粘り強く戦っていた日本は後半半ばから積極的に選手交代を行っていく。

13分に町野をFW飯島陸(前橋育英高3年)へ、15分には接触プレーでやや傷んだ橋本に代えてCB佐藤瑶大(駒澤大高→明治大)をピッチへ送り出した。さらに18分には松本をDF渡邊泰基(前橋育英高3年)へ、そして21分には安藤をFW伊藤龍生(米子北高→鹿屋体育大)にチェンジ。ボールを取り切れない部分など課題もあり、3点目は奪えなかったが、終了間際に鳥海、飯島、三国が絡んだ鮮やかな崩しから最後は右クロスを伊藤が頭で合わせて観衆を沸かせて試合を終えた。

難しい初戦となったが、黒田監督は「これが海外だよね。意図せぬ形があった。でもこれを彼らが肌で感じたのが良かった」。そして住永は「入りのところで硬いところがあったのはみんな肌で感じたので、次の試合でなくしていければいい」と語った。

 まずは白星発進。試合前のミーティングでチームの闘志は十分に高まっていた。栗田和彦団長(桜修館中等教育学校)から18人一人ひとりに日の丸のワッペンが配られ、そして昨年の日本高校選抜チームから受け継がれたキャプテンマークが住永に手渡された。そして「自信を持って戦いましょう」のメッセージ。仲村浩二コーチ(尚志高)から先発発表が行われ、湯田哲生GKコーチ(千葉U-18)作成のモチベーションビデオが流された。

 全選手の選手権の映像などが活用されたモチベーションビデオには青森山田の全国制覇のシーンとともに敗退した選手たちの姿も映し出されていた。「必ずこの悔しさを無駄にしない」。そして、選考会から初戦を迎えるまでの日々。「この仲間で成し遂げようぜ、デカイ事を」「戦え!日の丸の威信にかけて!」「世界を驚かせろ!」。心に響くような大作が上映された後に、黒田監督から選手たちに主に伝えられたのは独特の雰囲気を楽しんでいい意味で試合に慣れること、相手に得意なことをやらせないこと、そして支えてくれた人々への感謝を表現することだった。

伝えられた「色々な人に感謝すると同時に、プレーで恩返ししよう」「長い歴史の中で記憶に残るJAPANに」というメッセージに応えるような闘争心、戦いを見せた日本高校選抜。予選リーグの4試合、そして決勝までの全6試合を勝ち抜き、歴史に残る戦いをすることを目標とする日本高校選抜が、注目の初戦で苦しみながらもしっかり白星を勝ち取った。

(取材・文 吉田太郎)●日本高校選抜欧州遠征特設ページ

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