最注目FW安藤瑞季、世界でも勝つことに貢献できる、得点するストライカーへ
ゲキサカ / 2017年4月17日 15時32分
[4.16 デュッセルドルフ国際ユース大会予選リーグ 日本高校選抜 0-1 ノアシュラン]
欧州遠征直前合宿での流通経済大戦での2ゴールや欧州遠征初戦の練習試合でのゴール、そして大学生をも上回る競り合いの強さ、鋭くゴール前へ駆け込む動き、負けん気の強さ……。日本高校選抜のFW安藤瑞季(長崎総科大附高3年)は第55回デュッセルドルフ国際ユース大会で現地の観衆を驚かせるだろうと思われていた。
だが、エースストライカーとして期待されたFWは開幕から3試合連続ノーゴール。この日は試合開始直後に胸トラップから右足シュートを放つなどゴールを目指したが、またも無得点に終わり、チームは0-1で敗れて決勝トーナメント進出を逃した。
立ち上がりに放ったチームファーストシュートは安藤にとって悔いの残るものになった。「もっと相手が寄せていると思って、相手に身体を寄せられるのが怖くて甘いコースになってしまったので、もう一個踏み込んでイメージしていた通りのシュートができていれば入ったと思うんですけど、自分が逃げっちゃたところがあった」
安藤はここまでの3試合でシュートもゼロに終わっていた。「自分が得点できなくてもチームが勝てばいいし、求められているのは得点だけではない」と語るが、同時に持っていたのは得点しなければ乗り切れないという思い。この場面は上手くマークを外し、決められる自信のあるシュートだったが、これまでシュートを打っていないこと、得点できていないことが自身を慌てさせ、力の無いシュートを打つことに繋がってしまった。
今大会、日本であれば、簡単にクロスが上がってくるような展開でも海外強豪の選手たちは簡単にはチャンスを作らせてくれなかった。安藤自身も相手に身体をぶつけられてスピードに乗らせてもらえなかったり、前が開いた瞬間にファウルで止められたり、シュートまで持ち込むことができていなかった。そして黒田剛監督(青森山田高)から幾度となく指摘されながら、求められているダイアゴナルに走る動きをこの日も繰り返し試みたが、チームの意図する方向への動き、またセカンドボールの予測も噛み合わず。中央で構えて得点したいという思いを抑えて守備に、攻撃にと走り続け、時にボールが入った際には「負けねーぞ」とがむしゃらに前を目指し、突破もしていたが、結果、得点と勝利の両方を手にすることはできなかった。
「点獲れなかった悔しさよりもチームが勝てなかった悔しさがある」。無得点が続く悔しい日々を過ごし、優勝を勝ち取ることもできなかったが、その中で手応えを得た部分がある。「自分の日本での課題はボールを奪われること。こっちに来て、点獲ることへの期待には応えられていないですけど、自分がボール保持した時に失わない動きだったり、簡単に当てて次動き出す動きだったりは自分の中でこっちでもできたと感じている」という。ただし、「でも、最後得点というところですよね。日本に帰るまでに点を獲れないというのは自分の中でやり残した感がある。まずはチームが勝つこと。結果にも欲しい」。
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