乾との意外な“初競演”に原口「技術ではかなわない領域にある」
ゲキサカ / 2017年5月31日 20時43分
意外な“初競演”だった。日本代表に合流したFW原口元気(ヘルタ・ベルリン)は同じ左サイドハーフ候補として約2年2か月ぶりの代表復帰を果たしたFW乾貴士(エイバル)について「乾くんとは初めてかも」と、思案顔で打ち明けた。
28歳の乾と26歳の原口だが、日本代表に同時に招集されたのは今回が初めてだった。先に代表デビューしたのは乾で、岡田ジャパン時代の09年1月20日のイエメン戦がデビュー戦。原口はザックジャパン時代の11年9月に初招集され、同年10月7日のベトナム戦でA代表デビューを飾った。
ところが、その後はきれいに入れ違いで、原口が選出されれば乾は呼ばれず、乾が招集されれば原口は落選した。同じ左サイドを主戦場とするドリブラーということもあっただろうが、アギーレジャパンでも乾は招集されていたものの、原口に声がかかることはなかった。ハリルジャパン初陣となった15年3月に乾は招集されたが、原口は選外。その後、原口が定着してからは乾が代表を遠ざかり、今回、ついに2人が初めてA代表で顔を合わせることになった。
「ドイツで会ったりはしていたけど、代表では初めてなので楽しみです」。代表の左サイドはこれまでもFW宇佐美貴史やFW武藤嘉紀、FW齋藤学ら数多くの選手が招集され、競争を繰り広げてきた。現在は原口が一歩リードしている格好だが、新たなライバルの出現に「楽しみ半分、乾くんは違う良さを持っているので競争かなと」と、表情を引き締める。
リーガ・エスパニョーラ最終節でバルセロナ相手に衝撃の2ゴールを決めた乾について「もともと見ていて楽しい選手だと思っていた。技術でいったらかなわない領域にある」と率直に認める原口は「良さが違うので。自分は自分にできることをやるだけ」と、静かに闘志を燃やしていた。
(取材・文 西山紘平)
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