[adidas Cup福岡]「また負けるんか!」「また涙流すんか!」。意識高い夏送る西京、存在感ある戦い
ゲキサカ / 2017年8月19日 21時49分
[8.18 adidas Cup2017福岡準決勝 西京高 0-1 松山工高 グローバルアリーナ]
「『冬、また負けるんか、また涙流すんか』と常に言っています」。主将のMF宗野裕斗(3年)は日常、そのような声を掛け合っていることを説明していた。山口の強豪、西京高にとって選手権予選はリベンジの舞台だ。
インターハイ予選では準決勝で優勝校の高川学園高と対戦。0-0で突入した延長戦で2点を奪われて惜敗した。最大のライバルとのリーグ戦成績は1勝1敗の五分。自分たちが劣っているというつもりはない。
宗野は「(インターハイ予選ではボールを)握れる時間が長いんですけど、シュートを打たせてもらえなかった。この夏、シュートの意識をもって、冬は高川にも『余裕で』リベンジするつもりでいる。ビビらずやることが前提」と力を込めた。ビビらずに戦うという意味も込めて、「余裕で」という言葉を口にしたが、もちろん過信はしていない。トレーニングではチームメート同士で互いに厳しい言葉を掛け合いながら、全国切符を懸けた戦いで『次は絶対に勝ち抜くように』意識を高めている。
8月16日から18日まで開催されたadidas cup福岡大会では優勝した東海大福岡高に2-1で勝つなど存在感ある戦いを見せた。準決勝で松山工高に0-1で敗れたものの、前半半ば以降はセカンドボールを拾い、ショートパスを繋いで攻め続け、「後半は自分たちのサッカーに自信持ってやろうと話をして挑んで、段々自分たちの繋ぐサッカーができて、それでゴールまで迫っていけたのはありますね」(宗野)という後半には立て続けに決定機もつくった。
「自分の特長はキックですね」という宗野は左足を駆使してチャンスメーク。後半にはDFを外して決定的なシュートも打ち込んだ。相手GKの好セーブに阻まれたものの、チームを牽引。自分のミスと認めた失点を反省し、仲間たちとともに強豪相手でも競り勝つチームを目指す。主将は「落ち着いて日々練習に励んで、本番にいいパフォーマンスができるようにやっていくだけ」。自分たちのサッカーにより自信を持つため、選手権予選で勝ち抜くために一日一日の練習にこだわっていく。
(取材・文 吉田太郎)
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